出版社内容情報
生命の坩堝たる熱帯雨林、その林冠部で少女たちは生きる。海洋SF『華竜の宮』で脚光を浴びた著者が、未来を見つめて描く森の物語。
赤道直下の熱帯雨林、地上四十メートルの林冠部が〈カナピウム〉と名付けられた未来。
豊かなる生態系を誇る樹上には、多彩な生物が集まっていた。生命の坩堝たるこの場所で生きる少女たちは、枝から枝へしなやかに跳ぶ――。やがて〈巡りの者〉と出会った少女たちは恋を知り、ともに森を襲う試練と闘っていく。
日本SF大賞を受賞したSF巨編『華竜の宮』で人類滅亡の危機と闘いもがく人々を描き話題を呼んだ著者が初めて紡ぐ、たおやかなる少女のビルドゥングスロマン。
イラストレーション:鈴木康士
内容説明
赤道直下の熱帯雨林、地上四十メートルの林冠部が“カナピウム”と名付けられた未来。豊かなる生態系を誇る樹上には、多彩な生物が集まっていた。一方で、彼方には銀糸のごとく煌く軌道が見え、森の住民には作れない先端テクノロジーも存在する…。SF巨編『華竜の宮』で人類滅亡の危機と闘いもがく人々を描き話題を呼んだ著者が、初めて紡ぐ、たおやかなる少女のビルドゥングスロマン。日本SF大賞受賞の実力派が未来を優しく見つめ描いた至高のファンタジー。
著者等紹介
上田早夕里[ウエダサユリ]
兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞しデビュー。11年に『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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