ラ・ミッション―軍事顧問ブリュネ

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  • サイズ B6判/ページ数 438p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163902135
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

幕府の軍事顧問として雇われていたフランス軍人ブリュネは、教え子たちと戊辰戦争に身を投じる。外国人から見た、幕末の日本人とは?

箱館・五稜郭の戦いを指揮したフランス軍人

徳川幕府に軍事顧問として雇われ、
陸軍の近代化にあたっていたフランス陸軍士官、ジュール・ブリュネ。

大政奉還が行われ、幕府が終焉するとともに軍事顧問団は解任されるが、
幕臣・榎本武揚や新選組副長・土方歳三らとの関わりのなかで、
日本人の士道(エスプリ)に心をうたれたブリュネは、
母国での輝かしい未来を捨て、戊辰戦争に身を投じることを決意する。

映画「ラストサムライ」主人公のモデルになったといわれる男を描いた、
歴史エンターテイメント大作。

内容説明

江戸幕府に招聘され、幕府の精鋭部隊「伝習隊」を近代的に鍛え上げたフランス軍事顧問団。彼らは母国からの帰還命令に背き、教え子たちとともに、戊辰戦争に身を投じることを決意する。「先生方が指揮を執ってくださるなら、我らとて戦える。ようやく、まとめに戦える」激しく揺れる幕末の日本を、フランス人の目から描いた意欲作。

著者等紹介

佐藤賢一[サトウケンイチ]
1968年山形県鶴岡市生まれ。山形大学卒業後、東北大学大学院で西洋史学を専攻。93年『ジャガーになった男』で第六回小説すばる新人賞、99年『王妃の離婚』で第一二一回直木賞、2014年『小説フランス革命』で第六八回毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

43
幕末に軍事顧問団として来日したフランス人、ブリュネの物語。自らが指導した伝習隊と共に戦いたい!という熱い思いがなかなか報われない。横浜での待機が続く前半は読んでいるこちらもフラストレーションがたまります。いつの時代も宮仕えは大変ですね。イギリス、フランスの勢力争いも激しく、まさに植民地にされる瀬戸際だったのだなぁ。ラストのミラクルに唖然としてしまいましたが、このくらいのご褒美がないと後味が良くなかったのも確かです。置き去りになったトミさんがかわいそうで…2017/05/13

pdango

42
★★★☆☆『燃えよ剣』読後、鳥羽伏見以降を、フランス人の幕府側軍事顧問ブリュネさん視点で復習。2017/03/26

マムみかん(*感想は風まかせ*)

27
戊辰戦争を、フランス人軍事顧問ジュール・ブリュネの視点で描いた歴史エンターテイメント。 五稜郭にフランスの軍人がいたことは知っていても、こんなに熱い想いを抱えて参戦していたとは意外でした! さすが、三銃士の国!! エピローグもロマンがあって良かったですね~。 「カズノブ」……(笑)☆2015/09/06

まーみーよー

24
幕府の軍事顧問だったフランス軍人ブリュネから視た箱館戦争。直近で読んだ船山馨「蘆火野」ではブリュネは打算的な人物として描かれていたが、こちらのブリュネは熱い男である。戊辰戦争は日本内の内戦とも見えるが、薩長についたイギリス、幕府についたフランスの思惑も見え隠れする。諸外国の「局外中立」が戦争の展開に影響を与えてたのを今まで意識してなかった。最後のサプライズにはビックリ。若干やり過ぎじゃないかと思うけど、フィクションならそんな希望もあってもよいのかな。2021/09/15

逢日

24
満足な一冊。函館戦争や榎本さんの事をもっと詳しく書いてある本はいくらでもあるけど、フランス視点が新鮮で楽しめた。佐藤賢一にしか描けない函館戦争。新徴組あたりから、幕末路線ですね。ダルタニアンや、さりげなくデュマに触れるあたりフランスファンには嬉しいサービス。戦闘シーンの描写が少ないのは物足りないが、アボルタージュはしっかり描かれていたので、まぁいい。誰の本でも、どんな本でも、二股口の土方さんには泣かされてしまう。オチは傭兵ピエールさながらの佐藤節笑2015/07/31

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