零戦の子―伝説の猛将・亀井凱夫とその兄弟

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  • サイズ B6判/ページ数 414p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163901732
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本で初めて夜間の空母着艦に成功した戦闘機乗りの草分け、亀井凱夫。彼の兄弟、親子の生涯を軸に、大日本帝国の最期を描く――。

空母への夜間離着艦を日本で最初に成功させた、大日本帝国海軍航空術の草分け的存在である亀井凱夫は、零戦のみで編成された第三航空隊(三空)司令として、太平洋戦争を迎えました。開戦当日、三空はフィリピンの米航空部隊に壊滅的な打撃を与え、凱夫は??猛将?≠ニして名を轟かせました。
彼が遺した膨大な戦陣日記と手紙には、エリート司令らしい確かな洞察力をもって、敗戦にいたるまでの「帝国崩壊」の真実が綴られています。
また、凱夫の実兄・亀井貫一郎は外交官を経て衆院議員になり、近衛文麿の「新党構想」で中心的役割を果たします。義弟・毛里英於菟は大蔵省・企画院の高級官僚として国家総動員法を主導しました。
大日本帝国の最期に光芒を放った三兄弟の生涯を描く著者渾身の長編です。

内容説明

日本人として初めて空母への着艦を成功させ、零戦隊司令として来空軍力に壊滅的な打撃を与えた凱夫。「近衛新党構想」を主導する一方、プレイボーイとして鳴らした貫一郎。里見甫、尾崎秀実の“盟友”だった革新官僚・英於菟。“勝てるはずのない戦争”に翻弄された名家・三兄弟の数奇な生涯―米軍を震撼させた零戦航空隊のエリート司令が戦陣日誌に綴る、“十五年戦争”の真実―

目次

第1章 開戦
第2章 着艦三羽烏
第3章 父子
第4章 大敗北
第5章 廃嫡
第6章 青年外交官
第7章 革新官僚
第8章 阿片専売
第9章 湊川

著者等紹介

武田〓政[タケダヨリマサ]
1958年、静岡県生まれ。航空専門誌記者から’88年フリーに。’95年に、坂本弁護士一家殺害事件の全容をスクープ。’07年に朝青龍の八百長を告発する記事を執筆して『第十四回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞』を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

27
読み友さんの感想で気になり、ずっと読みたかった本。なかなか手強かったです。そもそも亀井凱夫を知らない上に、亀井家のヒストリアのような感じで、話が行ったり来たりするのも読んでいて辛かったです。もっと上手くまとめれば、面白い本になったのに。2020/03/20

roatsu

22
海軍航空隊の名指揮官、政治家、官僚として大日本帝国末期の歳月に国家の中枢でそれぞれ重要な働きをした亀井凱夫大佐、実兄・寛一郎、義弟・毛利英於菟という旧津和野藩主の血を引く名家・亀井家の三兄弟の生きた軌跡を知り、また、海軍の航空主兵、近衛新体制、統制経済と大東亜共栄圏という当時の重要国策の変遷と欠陥、限界も今日の我々が複合的に把握できるよう書かれた労作。海軍戦闘機搭乗員の草分けであり開戦劈頭は空のやくざを自称する辣腕搭乗員揃いの三空零戦隊を率いて南方進攻の制空を成功させた名指揮官としての亀井大佐は知っていた2017/12/25

takao

2
ふむ2019/09/27

ごいんきょ

2
亀井凱夫よりもその兄弟と彼らを取り巻く歴史に重点があるようです。 これまで触れることのなかった領域を多少知ることが出来ました。2015/02/13

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