哲学散歩

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  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163901510
  • NDC分類 104
  • Cコード C0095

出版社内容情報

衣装に凝りすぎてプラトンの顰蹙をかったアリストテレス、性格は悪かったハイデガー…現代日本を代表する哲学者によるエッセイ。

古代ギリシャから20世紀まで…哲学者たちの横顔

衣装に凝りすぎてプラトンの顰蹙をかったアリストテレス、性格は悪かったハイデガー…現代日本を代表する哲学者によるエッセイ。

第一回 エジプトを旅するプラトン
第二回 エンペドクレスのサンダル
第三回 ソクラテスの皮肉
第四回 忘恩の徒? アリストテレス
第五回 書物の運命 これもまた?
第六回 哲学史のなかのアレクサンドロス大王
第七回 アウグスティヌスをめぐる謎
第八回 プラトニズムとユダヤ思想
第九回 『薔薇の名前』遺聞

間奏 悠久の旅(一)
間奏 悠久の旅(二)
間奏 悠久の旅(三 補遺)

第十回 火焙りにされた最後の哲学者ジョルダノ・ブルーノ
第十一回 デカルトをめぐる女性たち
第十二回 私のカント体験記
第十三回 ライヴァルたち――シェリングとヘーゲル
第十四回 ある師弟――ショーペンハウアーとニーチェ
第十五回 哲学者と女性
第十六回 哲学者と心理学の縄張り争い
第十七回 ある交友――ハイデガーとヤスパース
第十八回 マッハを想う
第十九回 哲学の青春――ニザンとサルトル
第二十回 ダヴォスの対決――カッシーラーとハイデガー
第二十一回 ある訣別――ハイデガーとレーヴィット

内容説明

偉大な先達の道をたどる悠久の旅。古代ギリシャ哲学から20世紀現代思想まで、ハイデガー研究の第一人者であり、日本の哲学界に多大な功績を遺した著者が、代表的な哲学者の思想とエピソードを、自身の思索体験をふまえつつ名文で綴った、木田哲学の到達点。

目次

エジプトを旅するプラトン
エンペドクレスのサンダル
ソクラテスの皮肉
忘恩の徒?アリストテレス
書物の運命これもまた?
哲学史のなかのアレクサンドロス大王
アウグスティヌスをめぐる謎
プラトニズムとユダヤ思想
『薔薇の名前』遺聞
火焙りにされた最後の哲学者ジョルダノ・ブルーノ〔ほか〕

著者等紹介

木田元[キダゲン]
1928年生まれ。東北大学文学部卒業。同大学院特別研究生前期・後期課程修了。中央大学文学部教授を経て、同大学名誉教授。2014年8月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

29
哲学の歴史をエッセイ風のやわらかい調子で書いた一冊。時系列順、各時代の代表的な哲人に注目しているので小ネタのような話もある。木田先生の考え方として、哲学は積み重ねという捉え方をしているのでいきなり大好きなハイデッガーに飛びつかずアリストテレスから地道に思想の展開を書いていく。ライトな哲学の教科書という面もあるかもしれない。ショーペンハウアーは母親も本を書いており(小説家でけっこう売れっ子だったみたい)、生前、「お前の本は売れない」「母さんこそ十年もすれば忘れられる」というやり取りをしておりなんだかスゴい。2022/12/24

金吾

24
哲学者たちについて著者が感じていることを簡単に記したエッセイです。さわりをさらりと書いていますが、人物面にも触れており良かったです。アリストテレス、デカルト、ショーペンハウアーと母親の話が面白かったです。2024/04/18

風に吹かれて

18
『大航海』、『文学界』に2008年9月から2013年11月の間に掲載した哲学エッセイ集。あまり哲学になじみのない人と哲学のあいだを繋ぐ役をやろうということで書かれたものということで、あまり難しい議論よりもどちらかといえば哲学者たちを同じ人間としての温もりを感じてもらおうとしている本。長年の研究に基づいた著者晩年の柔らかい文章で書かれている。『マッハを想う』と題するエッセイで「現象学」の由来を説明する文章が特に興味を惹かれた。19世紀末、力学中心の物理学を否定し現象学的物理学を提唱したマッハ。➡2019/10/08

エドバーグ

10
肩の力が抜けた、平易な文章で読み易い。奥の奥までわかった人だけが、著わせることが出来る文章だと思いました。 こういう境地に至っておられるのが、素晴らしいと思いました。2024/04/23

うえ

6
木田元先生の最後のエッセイ集。話題はハイデガーだけでなく、プラトン、アレクサンドロス、アウグスティヌス、サルトル、ヤスパース、ニーチェに、心理学や『薔薇の名前』など多岐に渡る。ソクラテスは無限否定が狙いとする第三回より「ソクラテスはその内面においても無知だったのではないか、彼の無知の告白は言葉どおりに受けとるべきではなないのか、と思われてくる。だが、そうなると皮肉もなにもないことになる。ヘーゲルは『哲学史講義』などで、ほぼそう見ている。だが、無知な人間に、いったいどうして他人の知識の吟味ができるのか。」2023/04/04

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