ホリデー・イン

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900674
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

新米宅配ドライバー沖田大和と息子・進の奮闘を描く「ホリデー」シリーズ。愛すべき登場人物たちも実はそれぞれに事情を抱えて――。

「初めまして、お父さん」。
元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の登場で一変! 思いもよらず突然現れた息子と暮らすことになった大和は、宅配便会社「ハニー・ビー・エクスプレス」のドライバーに転身するが……荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続。宅急便会社の仲間や、ホストクラブの経営者で女装のジャスミン、ナンバーワンホストの雪夜らをも巻き込んでの大騒動を描いた『ワーキング・ホリデー』が刊行されたのは2007年。2012年にはその後の大和と進の物語を書いた『ウィンター・ホリデー』が、同年には『ワーキング・ホリデー』が映画化され、人気となっている「ホリデー」シリーズから誕生した、初のスピンアウト短編集が本作『ホリデー・イン』である。
今回は親子の物語ではなく、彼らを取り巻く愛すべき人々のもうひとつの物語。ジャスミン、雪夜、進らそれぞれを主人公にした6編が収録された。
01「ジャスミンの部屋」 …… クラブ経営者が拾った謎の中年男の正体は?
02「大東の彼女」 …… お気楽フリーターの大東の家族には実は重い過去があった
03「雪夜の朝」 …… 完璧すぎるホストの雪夜にだってムカつく相手はいるんだ!
04「ナナの好きなくちびる」 …… お嬢様ナナがクラブ・ジャスミンにはまった理由
05「前へ、進」 …… まだ見ぬ父を探し当てた小学生の進の目の前には――
06「ジャスミンの残像」 …… ヤンキーだった大和とジャスミンの出逢いの瞬間
どの作品も登場人物たちの過去の秘密を明かしつつ、ハートウォーミングな結末は読者を暖かな気持にしてくれる。『和菓子のアン』で大ブレイク中の坂木さんの、さらなる魅力を惹き出すお洒落な作品集だ。

内容説明

それぞれの夜。それぞれの朝。人気『ホリデー』シリーズから初のスピンアウト短編集。扉を開けて、彼らは出会った―。

著者等紹介

坂木司[サカキツカサ]
1969年生まれ。2002年『青空の卵』で(覆面作家)としてデビュー。同作に続く『仔羊の巣』『動物園の鳥』が「ひきこもり探偵」シリーズとして人気を博す。日常の謎系ミステリのみならず青春小説の書き手としても注目を集める。2013年『和菓子のアン』で第2回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイランド

506
「ワーキング・ホリデー」シリーズのスピンオフ小説。本編2作で描かれた以外の、登場人物達のそれぞれの時間が描かれている。彼等が織りなす重層的なドラマが描かれることで、本編により厚みを感じることが出来るということか。ファンには嬉しい一作になっている。丁寧な描写は好感をもてる。だが、意外性はあまり感じられなかったなあ。キャラクターのイメージ通りのドラマという印象。六編の中では「大東の彼女」が最もよかった。軽く見える青年の抱える家族の重み、「人に歴史あり」。ジャスミンも頑張ってるなあ。次作が待たれるシリーズ。2014/09/07

風眠

439
『ホリデー』シリーズに至るまでのそれぞれの登場人物たちを描いた、スピンアウト。エピソード0とも言える短篇集。このシリーズの中では、私はジャスミンさんが大好きだけれど、ますますますます、ジャスミンさんが好きになった。やわらかいけれど男前で、投げやりなようで諦めきってはいなくて、情の部分で人を信じる器をもってる人。そんな、めちゃくちゃいい女なジャスミンさんに、あらためて惚れなおしたよ私は。手強い自分、手強い世の中、そんなさまざまなものを乗り越えて、私もジャスミンさんみたいになれるだろうか。なりたい、と思う。2014/08/07

ダイ@2019.11.2~一時休止

417
ホリデーその3。今回は登場人物のスピンアウト短編集。ジャスミンとナナの話がイイ。2014/12/24

hiro

296
『ホリデー』シリーズの第3弾。時系列でいえば『ワーキング・ホリデー』直前までの話だが、スピンアウト短編集なので、必ず『ワーキング・ホリデー』を読んでから、この本を読むことをお勧めする。この本を読むと今まで書かれていないジャスミン・大東・雪夜・ナナ・進の‘背景’が明らかになり、『ホリデー』シリーズの世界がより広がることは請け合いだ。また、あとがきで、坂木さんも気づかなかった衝撃の事実も明らかにされるが、これもお楽しみ。大和・進親子の『ウィンター・ホリデー』後の話のシリーズ第4弾を期待します。2014/06/22

再び読書

283
期待が大きいだけに、少し肩透かしに感じます。これが、 スピンオフのマイナス面かも知れませんが、乗りかけると降ろされる感じが、少し残念に感じます。ジャスミンが絡むエピソードは面白かったが、大東とナナのエピソードがいまいち乗り切れなかった。進と大和のエピソードに入り、懐かしさとウルウルきました。面白いが、物足りない。是非スピンオフではなく、続編を読みたいと思います。2016/05/27

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