三国志読本

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 379p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900582
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

堂々完結の正史「三国志」をめぐるロングインタビューや、井上ひさし、宮部みゆきら九名との貴重な対談を収録。決定版ガイドブック。

2013年、遂に全12巻が解決した宮城谷昌光さんの正史「三国志」。執筆12年の間間になされた「三国志」をめぐる多彩な論考に加え、五木寛之、井上ひさし、白川静、宮部みゆきら11名の客人との対話を一挙収録。宮城谷史観の全貌を明らかにする究極の一冊!
〈収録内容〉
?T 歴史小説の生まれる場所」
……インタビュー「私の『歴史小説』」再録
?U 自作解説 「三国志の世界」
「三国志の沃野に挑む」/「曹操と劉備、三国志の世界」/「三国志の世界」/「『三国志』歴史に何を学ぶのか」
?V 対談 「歴史小説を語る」
×水上勉「歴史と小説が出会うところ」/ ×井上ひさし「歴史小説の沃野、時代小説の滋味」/×宮部みゆき「『言葉』の生まれる場所」/ ×吉川晃司「我々が中国史に辿り着くまで」/ ×江夏豊「司馬遼太郎真剣勝負/ ×五木寛之「乱世を生きるということ」
?W 講義&対談「中国古代史の魅力」
「中国古代史入門」/ ×白川静「日本人が忘れたもうひとつの教養」/ ×平岩外四「逆風の中の指導者論/ ×藤原正彦「英語より『論語』を」/×秋山駿「春秋時代から戦国時代へ」/×マイケル・レドモンド「碁盤上に宇宙がみえる」/ 「項羽と劉邦、激動の時代」
?X 付記
『三国志』をより深く楽しむための本/宮城谷昌光中国歴史作品の年代一覧/特別随想「ふりかえること」/対談者略歴/宮城谷昌光出版年賦

内容説明

『三国志』をめぐる多彩な論考と、五木寛之、井上ひさし、白川静、宮部みゆきら11名の客人との対話を完全収録。歴史小説の新しい扉を開く!究極の知的ガイドブック。

目次

自作解説 三国志の世界(『三国志』の沃野に挑む―大歴史絵巻の豊穣なる世界;曹操と劉備、三国志の世界―正史からみえてくる英雄たちの素顔;『三国志』の可能性―歴史は多面体だからこそおもしろい;『三国志』歴史に何を学ぶのか―構想十年、執筆十二年の大長編を終えて)
対談 歴史小説を語る(水上勉―歴史と小説が出会うところ;井上ひさし―歴史小説の沃野 時代小説の滋味;宮部みゆき―「言葉」の生まれる場所;吉川晃司―我々が中国史に辿り着くまで;江夏豊―司馬遼太郎真剣勝負;五木寛之―乱世を生きるということ)
講義&対談 中国古代史の魅力(中国古代史入門―どこから学べばいいのか;白川静―日本人が忘れたもうひとつの教養;平岩外四―逆風の中の指導者論;藤原正彦―英語より『論語』を;秋山駿―春秋時代から戦国時代へ;マイケル・レドモンド―碁盤上に宇宙が見える;項羽と劉邦、激動の時代―ふたりを動かした英雄たちと歴史的必然)

著者等紹介

宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
昭和20(1945)年、蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事、創作を始める。その後帰郷、ながい空白ののち『王家の風日』を完成。平成3年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、『重耳』で平成5年度芸術選奨文部大臣賞、『子産』で平成13年の吉川英治文学賞を受賞。平成18年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件
評価

akky本棚

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

53
最初に宮城谷さんの「歴史小説」に対する考え方がインタビューで語られていて非常に参考になりました。それ以外は三国志についてのインタビューやエッセイ、あるいは11人の著名人との対談でこの対談は歴史小説や中国の古代史についてのもので楽しめました。江夏豊、吉川晃司、白川静、平岩外四さんなどの対談は意外感がありました。2015/04/25

つみれ

30
宮城谷さんの『三国志』は、これが本当に三国志か、と思われるほど、後漢の混乱を克明に描き出している。これは一見すると完璧主義で何事も書かねば気がすまない気質からそうなったように感じられるのだが、宮城谷さん自身に理由を説明されると、そこから始めなければならなかったわけというのがよくわかる。決してただの衒学趣味ではなかったのだ。分量的に簡単にはいかないが、もう一回読まねば、という気にさせられる。収録されている対談で感じるのは、皆、三国志のみならず中国史全般について造詣が深いということ。負けてられないな、これは。2017/06/05

出世八五郎

24
中身は複数著名人との対談集。横山光輝の三国史にわくわく♪したが、後に岩波新書で正史と演義の違いを知りガックリしたのを憶えている。(※続いて、支那人に人肉食習慣があることを知り更に嫌悪し興味を失ったのを憶えている。)それで待ちに待った正史歴史小説だが、司馬遼太郎で長編小説というものに距離を取らざるを得ないようになったように、著者の作品も長編小説が多い。中々、手に取る機会は得られないだろうが、本書は著者の三国史を読み始める前に読むのに適した作品だと思う。2017/08/14

Tomoichi

19
本書のタイトルは「三国志読本」だが、帯の「宮城谷昌光の世界へ最良の案内書」が正しい。井上ひさしら作家との対談よりも吉川晃司や江夏豊との対談の方が面白かった。でもやはり白川静との対談がピカイチ。「中国古代史入門」は必読です。2017/05/26

サチオ

15
三国志執筆期間の講義や対談が収録。特に興味深かったのは吉川晃司氏と白川静氏。あの吉川氏がこんなに宮城谷先生の作品を読み込まれているとは。勝手に同志になった気分。また白川氏の漢字への造旨は著書の根幹に関わっており、漢字やその起源の面白さの一端に触れられた気持ちになった。また、時の経団連のトップとの多数決の話の中で「良い意見が多い時に多数決といい、取るに足らない意見の多数よりも優れた少数をトップは取るべき」とは達観した哲学があってこそだと思う。表紙の裏に掲載されていた直筆原稿は美術作品の様。読めてよかった。2014/06/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8064959
  • ご注意事項

最近チェックした商品