スズメの事ム所―駆け出し探偵と下町の怪人たち

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スズメの事ム所―駆け出し探偵と下町の怪人たち

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  • サイズ 46判/ページ数 362p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163910536
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

夜行の鉄仮面、瞬間移動する引ったくり、謎のチンドン屋…相棒は犯罪マニアの押しかけ美女。なりゆきで探偵になったスズムが下町で起きた6つの怪事件に挑む!

著者等紹介

朱川湊人[シュカワミナト]
1963年大阪府生まれ。慶應義塾大学卒業。出版社勤務を経て、2002年「フクロウ男」で第四一回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。03年「白い部屋で月の歌を」で第一〇回日本ホラー小説大賞短編賞、05年『花まんま』で第一三三回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

97
この装丁から昭和前期の話かと思ったら、現代版でした。作家の父親が実家を引き上げるのを機に知り合いでファンの男性のビルに大量の蔵書を預かってもらう事になり長男である涼が出向いたのを機に、務めていた会社が倒産、あれよあれよ言う間に蔵書と一緒に昭和めいた下町のビルに住むことになり、なぜか事件を持ち込まれ探偵もどきをする事になる、江戸川乱歩のオマージュでもあるがおどろおどろしてない下町情緒溢れる近所付き合いや小さな事件の解決だけど面白かったです、シリーズ化されそう。少年探偵団ちっくな装丁も読んでから見ると納得。2019/07/31

NADIA

91
推理作家の父親が70歳少し前に伊豆の自宅を処分して、高齢者住宅に入居することに。息子であるスズムは父親の膨大な蔵書を預けることとなった荒川区町良の雰囲気が大いに気に入り住むことに。町良はどことなく懐かしい昭和な雰囲気だけでなく、不思議な怪人たちが出没する町。家主の翁さんの強力な後押しもあり、探偵業の真似事を始めることとなる。江戸川乱歩の怪人二十面相のオマージュ作品であることは一目瞭然、しかも笑える面白さでどの一編も読後感がよく満足度は高い。ただ、あの人物(怪人二十面相)がその場にいたのかが分からない。2020/07/14

ままこ

91
なりゆきで探偵になることになった主人公と助手が怪事件に挑む。ノスタルジックな雰囲気を醸し出す下町が舞台。決め台詞ありのコミカルタッチでクスッと笑えるライトミステリ。謎もまだ残ってるし続編が出たら読みたいな。2019/09/15

fwhd8325

87
少年漫画雑誌には、このような小説が連載されていました。そして、私たちは物語の楽しさを覚えたのです。朱川さんらしい作品です。2019/09/28

yukision

77
まさかスズメは出てこないだろうけど、と思ったが、思った通りスズム君の探偵事務所の話。失業したスズムの所へ次々と事件が舞い込むが、出てくるキャラがどれも楽しい。現代の話だが、昭和と下町への愛情が伝わってくる。いくつかの謎は残ったままなので、続きが気になる。2021/08/20

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