出版社内容情報
脚本家・映画監督・作家として注目を集める西川美和。最新作『夢売るふたり』の公開に合わせ、その豊穣な作品世界に光をあてた1冊。
内容説明
話題の新作をインタビュー、脚本・画コンテ、撮影日誌などで徹底紹介。『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』、小説『きのうの神さま』を手がけた俊英の魅力に迫る。
目次
『夢売るふたり』の世界
『夢売るふたり』を観る
西川美和の世界
西川美和を観る
西川美和を読む
書き下ろし小説 みどりの春(西川美和)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
48
この映画は観ていない。が、西川美和の世界のきたら読まないわけにはいかない。西川さん、お綺麗だけど、やっぱり思っていた通りの侠気のある強い女性だった。この映画観なくては。2016/11/23
竹園和明
35
読み応え充分!。サブタイトルの『西川美和の世界』の方がこの作品にはフィットする。映画『夢売るふたり』を取り上げつつ、過去の西川作品をご本人や出演者の言葉とエッセイで綴る。映画として取り上げる題材も自ら記した文章もインタビューに応える言葉の切れも、さらにはルックスも、何もかも魅力的。『ゆれる』製作のきっかけとなった夢の事を綴った「『ゆれる』演出ノート」が強烈な印象だった。人間の脆い関係性、脆弱さを捉え表現する術を完璧に備えた人。ますますご発展間違いなし!。一生付いて行きます!2017/12/15
花花
15
実はまだこの映画観てないんですが(予約中笑)西川さんの作品が好きなので先に本を読んでしまいました。少し歪んだ家族や兄弟、偽医者、結婚詐欺など文字だけ見ると癖のありそうなテーマばかりですが、本当の悪人は出てこないし、愛すべき人物ばかり。そんな西川作品にいつも心惹かれてしまいます。2013/06/19
たらお
14
インタビュー、書下ろし短編、過去の映画作品の紹介文章、100の質問、愛する30本の映画など、盛りだくさんでした。心療内科での出来事の件も楽し気な文章で書いておりますが、映画監督を生業にするということは伸るか反るかという博打みたいなものなので、全く大変なことです。映画に出演した俳優の皆さんも彼女のことを「男気あふれる」と言っているのもわかる気がします。阿部サダヲさんは言っています。「西川さんは僕が絶対に選ばない一言を拾ってきて、使ってしまうありきたりな一言を削ってくる。」惹かれるのはココなんでしょうね。2015/09/10
ともちゃん
12
サブタイトルは”西川美和の世界”。美和さんの撮った映画、小説についてのエピソードや各界著名人の意見などなど。美和さんに夢中の私、彼女の事が知りたくてたまらない、なう。彼女の周囲の人々の言葉で、美和さんの体温を感じる。彼女の世界に触れると、空気が少し薄くて、清らかだけど少し苦しい。2015/08/18