滅びの遺伝子―山一証券興亡百年史

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  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163671406
  • NDC分類 338.17
  • Cコード C0095

内容説明

戦前は四大証券のトップに君臨し、積極的な債券引き受けで日本の経済成長を支えた名門はなぜ滅びたか?半世紀にわたって兜町を見続けてきた著者は、青酸カリをあおって鐘紡株大投機戦の始末をつけた三代目社長太田収に「滅びの遺伝子」を見いだす―。使命感、虚栄心、嫉妬、保身、堕落、希望、そして絶望。山一の興亡を彩った幾多の男たちのドラマ。

目次

東京帝大法学部卒
鐘紡株大投機戦
野村・三等重役の急成長
復讐の旭硝子仕手戦
野村証券の日本地図
天才相場師かゲッベルスか
真説 四十年危機
植谷久三 家父長の呪縛
邪魔者は切れ
家父長の従順なる後継者
永田ファンドの誕生
特金・ファントラ狂騒曲
山一證券 最期のドン
悲劇の社長候補 成田芳穂
決断する野村、先送りの山一
粛々と引っ張れ
春の夜の夢のごとし

著者等紹介

鈴木隆[スズキタカシ]
1931年生まれ。1955年横浜国立大学経済学部卒業、同年日本経済新聞社入社。証券部時代に、いちはやく山一の危機を察知して、1965年(昭和40年)の日銀特融にいたる山一救済劇をカバー。1972年には証券部長に就任、日経証券部をそれまでの証券会社を取材する部から、産業の鏡として証券市場をとらえる部に変身させた。1983年、データバンク局長に就任。今日のパソコン時代をみこし、経済情報をオンラインでパソコンに送り込む『日経テレコン』を始め、日経の総合情報産業化に大きく寄与する。また、日経225先物をシカゴとシンガポールの取引所に上場させた。1990年に日本経済新聞社を退社、日経BP社の副社長、社長を歴任。1998年に格付け投資情報センター社長として、みたび証券市場にかかわった
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