出版社内容情報
戦後の廃墟の中から立ち上がり、奇蹟の復興を遂げ、経済的繁栄をみるに至るまでの日本の歩みを、実感溢れる証言によってふり返る
目次
太宰治のこと(井伏鱒二)
被告席の回想(重光葵)
下山総裁の生活反応(古畑種基)
天皇陛下大いに笑う
安吾・伊勢神宮にゆく(坂口安吾)
予備隊1日入隊記(火野葦平)
宮さまと私の昭和史(秩父宮勢津子)
皇太子の評判(横川信義)
伊藤斗福事件の真相(佐賀潜)
保守合同と女と三木武吉(御手洗辰雄)
もはや「戦後」ではない(中野好夫)
石橋首相が倒れた日(石田博英)
アラカン・天皇記(嵐寛寿郎)
同志・川上哲治の退場(水原円裕)
この頃の皇太子殿下(小泉信三)
嵐の議事堂に消えた娘(樺俊雄)
全学連の若者たち(山下肇)
私は隠居ではない(吉田茂)
わが孫津軽華子(津軽照子)
東大を動物園にしろ(三島由紀夫)
三島事件・二つの記録(中曽根康弘)〔ほか〕
感想・レビュー
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rbyawa
2
h076、同時期に文藝春秋の社史を読んでいたので微妙に記憶が混じっていて、戦争協力責任を問われた菊池寛を有する身のせいなのか…な? 敗残者と言われるような、意見を受け入れられなかった立場の人らが目立つ気もする戦中から「戦後」の時代、しかしこの感覚こそがむしろ国民雑誌となる基盤を作ったってことになるんだよな。天皇を人として扱った文章はなんかもう普通に笑うしかなく、狂気や思い込みや一面に対しての反逆精神っていうのかな、実際、この中に間違いを犯した人もいるだろうと思うのだけど、それを編集するもんじゃないよなぁ。2017/11/11
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