内容説明
アメリカは第二次世界大戦中に436隻の戦闘艦を失っているが、誰一人その責任を問われていない。ただ一人の例外がある。太平洋戦争末期、日本の潜水艦に撃沈された重巡洋艦インディアナポリスの艦長だったチャールズ・マクベイ大佐は軍法会議で有罪とされ、やがて海軍を去った…なぜ彼だけが罪を問われたのか?事件から半世紀、本書はたった一人で大佐の名誉回復をなしとげた少年の大奮闘記である。
目次
ある水兵―一九四五年七月
ある少年―一九九六年一一月
事件発生の背景・敵の動き―一九一四年~一九四五年
男たち―一九四五年六月
極秘任務―一九四五年七月
撃沈・悲劇の始まり―一九四五年七月三〇日
試練―一九四五年七月三〇日~八月三日
史上最も劇的な海難救助作戦―一九四五年八月二日~三日
呵責―一九四五年八月二日~九月二六日
軍法会議―一九四五年九月二六日~一九四六年二月二三日
贖い―一九四六年~一九九七年
立ち上がった少年―一九九七年~二〇〇〇年一〇月
帳尻―一九九九年九月一四日
名誉回復―二〇〇〇年一〇月一二日~二〇〇一年七月一一日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jack
1
歴史に修正主義などない。 孤独な真実の探求のみが、道を違えない為の六分儀となる。 ☆4.82015/12/27
Job
1
冤罪で裁かれ自殺に追い込まれたマクベイ准将の名誉を、半世紀後に小学生の少年が奮闘して回復する物語。制度や組織の不備からインディアナポリスが危険に晒された事、撃沈後の責任の押し付け合い、実はSOSが受信されていたが誤断と怠慢で救援されず、その後の隠蔽で半世紀後まで明らかにならなかった事など米海軍の暗部の糾明が見所の興味深い本でした。2014/06/09
ゴジラ 芹沢
0
未だに映像化されていないのが謎なドラマチックな実話だが、一応映画化の話はあったのか(ポシャったらしいが)2020/05/30