内容説明
風船ガムから浮びあがる子供の頃の情景、レモンをめぐるOL時代の経験。食物によって呼びおこされた思い出を綴る珠玉のエッセイ。
目次
桜餅
チョコレート
カレーライス
お茶
筍
水
アイスキャンデー
茄子
牛乳
クリームコロッケ
コップ酒
葡萄
おでん
レモン
赤飯
サンドイッチ
焼きトリ
そば
醤油
ハマグリ
ビール
オレンジジュース
ぎんなん
生姜
ピザ
豆
風船ガム
パン
バナナ
鯖
水
鰻
ケーキ
シュウマイ
ラーメン
ワイン
著者等紹介
内館牧子[ウチダテマキコ]
秋田市で生まれ東京で育つ。武蔵野美術大学卒業後、三菱重工に入社。13年半のOL生活を経て、1988年、脚本家としてデビュー。ドラマの他に小説、エッセイなど多方面で活躍している。ドラマ『ひらり』『毛利元就』『週末婚』『私の青空』、小説『義務と演技』『必要のない人』、エッセイ『朝ごはん食べた?』『愛しすぎたら愛は死ぬ』など作品多数。文化庁芸術作品賞、日本作詞大賞などを受賞。現在、女性初の横綱審議委員を務めている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アコ
12
食エッセイ。老舗のタウン誌『銀座百点』の連載をまとめたもの。内館さんは初読みだけど、さすが脚本家として数々の作品を世に送り出しているなぁという筆力で心地よく読了。わあドラマのようだ…とグッとくる章もいくつか。「今の時代にはハレの日の食べ物がない」「音や声はゆとりの象徴である」などという鋭い指摘も。ご本人もあとがきに書かれているように団塊世代の匂いがそこかしこに。現代の世の中と比べてびっくりなこと多々だったけど不快ではない。内館さんならではの相撲や格闘技のエピソードもちらほらで興味深く堪能。2015/12/21
ほっそ
0
「銀座百点」に連載されたエッセイです。2008/07/25