出版社内容情報
没落してゆく旧家の令嬢に生まれながら、三岸好太郎との修羅の生活。偏見と蔑視に抗って大輪の画家となった女性の波瀾万丈の生涯
内容説明
貧苦と愛憎の生活の果てに天才画家の夫、三岸好太郎を若くして喪い、三人の子たちを育てながらカンバスとの対話を続けた節子。画壇の女性蔑視と闘い、傷つき、奮起して、ついに大輪の花を咲かせた節子九十四年の波瀾の生涯を描きながら、明治・大正・昭和・平成の社会を浮き彫りにする―著者九年に及ぶ労大作。貴重な資料と取材で描く等身大の画家の肖像。
目次
序章 いのちをもらったみたいです
第1章 出逢い
第2章 疾風のごとく
第3章 花の命は短くて
第4章 恋愛と戦争と
第5章 カンバスとの対話
第6章 フランスへ
第7章 克明な日記
終章 さいたさいたさくらがさいた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
doma
2
三岸節子も凄いけれどもこの本をここまでまとめた吉武氏に感服。ずっしり詰まった本だけれども一気に読んでしまった。2009/08/02
ishida
0
『開運!なんでも鑑定団』でその名を知って興味を持った。すさまじい生命力と画家としての業に寒気すら覚える2025/05/05
ヨンデル
0
昔読んだ本です、整理のため登録しています。2024/07/02
Kiu Kiu
0
素晴らしい伝記。三岸節子の苦悩と情熱に心打たれた。2022/08/03
Akio Kudo
0
★★★ 障害を持ちながらも、夫に浮気されるなど生活が無茶苦茶でも才能でのし上がる生き方はまさに炎の画家。2019/01/17