小蓮（シャオリェン）の恋人―新日本人としての残留孤児二世

井田 真木子【著】

文藝春秋（1992/07発売）

• サイズ B6判／ページ数 321p／高さ 20X14cm
• 商品コード 9784163466200
• NDC分類 916
• Cコード C0095

出版社内容情報

残留孤児二世たちが恋人を探して結婚するまでの葛藤と、自己確認のための中国への帰郷を描いて、日中の現在を両国の間から見直す

内容説明

中国人として生まれ、新日本人として生き始めた残留孤児二世の若者たちの、恋と帰郷と家族をめぐる物語。

目次

第１章　サンザシの村を探して
第２章　王立春のトウガラシ
第３章　１０年目の〓好
第４章　恋人はどこにいる
第５章　半々
第６章　家庭王弁当の恋人たち
第７章　満智子の一番長い日
第８章　北京で
第９章　ふたたび国境を越えて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ハイジ]

中国残留孤児の母と共に日本に帰ってきた二世達にスポットを当てたノンフィクション。私と同世代の彼らの苦難は想像以上のもの。特に中国農村部での極貧の子供時代には驚かされた。中国人でもあり日本人でもあるのだが、どちらの国でも外国人扱いされるのは辛過ぎる。今は中国も豊かになり、彼ら二世達も豊かな暮らしをしていて欲しいと思う。そして残留孤児を生んだ戦争は決して繰り返してはならないと思った。

2015/08/06