出版社内容情報
ため息ばかりのクマネズミに嬉しい手紙が届きます。でも差出人の名前はなく、探しに行くことに…。本当に大切なものに気づきます。 4歳~小学校低学年
内容説明
クマネズミは、ここのところ、あさおきてもかおをあらわないし、ひげのていれもしません。パジャマをきたまんまきがえようともしないのです。「なんにもすることがない」と、ためいきばかり。そんなあるひ、なんともうれしいてがみをうけとります。それがきっかけとなってクマネズミは…。「ほんとうのともだち」って?あったかいきもちを「ともだちからともだち」へ、あなたならどんなふうにつたえる。
著者等紹介
フランス,アンソニー[フランス,アンソニー][France,Anthony]
ジャーナリズムを学び、記者として働いたのち、非営利団体の広報の仕事を担当。イギリスとフランスを結ぶ海底トンネルのプロジェクトにも参加した。現在、ケント州在住
ビーク,ティファニー[ビーク,ティファニー][Beeke,Tiphanie]
1969年、イギリス生まれ。ロンドン王立美術大学に学び、博士号取得。イラストレーターとして活躍し、子どもたちのためのインテリアデザインなども手がける
木坂涼[キサカリョウ]
1958年、埼玉県生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lonesome
37
誰かのことを大切に思っていても、思っているだけでは本当は相手に伝わらないのかもしれない。自分も、自分から声を掛けることが苦手でいつも人から声をかけてもらえるのを待つばかりだ。クマネズミに届いたきいろい素敵な手紙はクマネズミを動かすきっかけになったけれど、誰かが誰かを大切に思う気持ちがまた誰かに繋がって、また誰かの心を動かせたら素敵なことだな。最後の頁の絵がまたとても素晴らしい。2014/04/27
小夜風
21
【図書館】ティファニー・ビークさんの絵目当てで借りましたが、今時の引きこもりのお話でした。顔も洗わずパジャマを着たまま一日中ぼんやりしている「パジャまんま」という言葉が可笑しくも切なく…そんな自分を気にかけてくれるひとのいる幸せ。2014/12/22
Cinejazz
19
〝朝です。いい天気です。でも<クマネズミ>は、カーテンも開けず、部屋のなかでぼんやり…。顔も洗わず、髭の手入れもせず、パジャマ着たまんま。「あ―あ、つまんない。何にもすることがない…」そんな溜息ばかりのクマネズミに、黄色い封筒の手紙が届きます「クマネズミくんへ きみは素敵な友だちです。きみと友だちになれて、本当によかったと思っています。きみは大切な大切な友だち。それを伝えたくて、手紙を書きました。またね❢」…差出人の名前のない手紙でした「友だちって、だれのこと⁈」…パジャマをぱっと脱ぎ、顔を洗って、↓2025/06/18
ひめぴょん
17
人生から何を期待できるか ではなく 人生が何をわれわれから期待しているか。そういうことを思わせる本と「大人が絵本に涙する時」に紹介されていたので興味を持って読んでみました。 投げやりな生活を一通の手紙が変える。手紙の主は誰であってもだれかが自分を大切に思ってくれているっていい気持ちだし、世界中の人が自分を大切に思ってくれているような気持になる。そして、誰かに大切にしているという気持ちを届けようと思う。ベクトルを自分から他者に変える。そうすると心豊かな気持ちになれることもある。 2024/04/02
Maiラピ
17
この絵本、お勧めです♪『だれかがじぶんをたいせつにおもってくれているって、なんだかいいきもちです』自分がしてもらって嬉しいことはみんなにしてあげようね。“パジャまんま”にならないように!大人にも当てはまりそうな内容です。2011/05/21