出版社内容情報
万葉のふるさとから、北原白秋、宮沢賢治、川田順、佐佐木信綱、そして米国、デンマーク、オーストリアヘ。ゆかりの土地を訪れる
内容説明
万葉のふるさとから、北原白秋、宮沢賢治、佐佐木信綱、そしてアメリカ、デンマーク、オーストラリアへ。敬愛する歌人たちのゆかりの土地を訪れる。
目次
オーストラリア紀行
宮沢賢治の世界
「五足の靴」を訪ねて
万葉のふるさとへ
あめりか紀行
橘曙覧との出会い
秋篠寺を訪ねて
佐佐木信綱のふるさとへ
デンマーク紀行
釧路湿原への旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yumicomachi
3
第一歌集『サラダ記念日』と第二歌集『かぜのてのひら』のあいだに書かれた旅のエッセイがほとんどだと思う。若かりし歌人の観察眼と表現力で綴られるアメリカやオーストラリア、デンマークなどの人と風物、佐佐木信綱や北原白秋、宮沢賢治に橘曙覧、川田順、大伴家持ら歌人ゆかりの地、それぞれが魅力的だ。インターネットが普及していなかった頃の旅や、TVの旅番組の様子も興味深い。挿入される短歌も楽しい。後に『かぜのてのひら』に収録された歌もあるはずで、第二歌集を再読したくなった。単行本1992年6月、文庫本1995年11月刊。2023/06/24