出版社内容情報
カナダ北西部の大河マッケンジーを唯一人、71日間かけて漕ぎ下り、インディアンやエスキモーと交流した痛快無比の冒険談。序を付す
内容説明
荒野の中で何日も人と会わずにいる時の透明な孤独感、ヒリヒリするような寂寥感―川旅の醍醐味は単独行だ。
目次
荒野の風になる フォート・プロビデンス-フォート・シンプソン
風とウイスキー フォート・シンプソン-フォート・ノーマン
時速10キロ、気分は水流 フォート・ノーマン-フォート・グッドホープ
北極海へ向かう フォート・グッドホープ-タクトヤクタック
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
12
4度目の読了、人生の節目というか、危機の時に読んでいた。今回もそうかな?野田さんも今年亡くなって、でもすぐには読めなくて、やっと心の整理がついてきたのかなあ。地元にダムができるということで色々あった時、東京での集会でお会いして、「頑張って」と言ってもらった。結局ダムはできたけれど、あの時野田さんに声をかけてもらったこと、今でも大きな力になっています。この本が野田さんの著書の中で一番好きだ。いつかマッケンジーに行ってみたいけれど、どうだろうなあ。自由でいることの厳しさを思い出させてくれる大切な本だ。2022/11/30
mon
2
遊び人の自由な川旅!私もいつかやるのだ2023/01/26
草々
2
北極海を目指してカヌーと共に川を下る著者。現地のインディアンやエスキモーなどのローカルピープルとの交流。そして自由な大地の雄大さ。自分のやることは自分で決める。自分の生活の細部まで自分の意志で支配する生活。他人や他の要素に全然影響されず、100%自分の人生の主人公であること。すべての幸福や不幸も自分のせい。本を読んでいる間そんな世界に引き込まれ、読後は長い旅から帰ってきたような感覚に浸れるのではないかと思う。2016/01/19
Yj-Um
1
北の大地の川を雄大に下る。冒険家でなく遊び家というが、できないな。その一歩を踏み出せる人がやはり冒険家なのだろう。2020/04/06
stk
0
旅人2016/11/04