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出版社内容情報
看護婦、胎児、捕虜、学徒兵等として被爆し、渡米した彼らは今も後障害に苦しんでいる。日米の狭間で、人々はどう生きてきたのか
内容説明
被爆者の体に次々とあらわれる後障害は、今もまだ続いている。―1989年現在、およそ千人の被爆者がアメリカに住んでいる。
目次
第4章 サンノゼにて(カーネーションを咲かせた夫婦;アメリカで軍服を着た男;就職先は原子力研究所;金メダリストの義妹;いっときのインディアンサマー)
第5章 サンフランシスコからヒロシマへ(アメリカ市民の本音;検診団の紅一点)
第6章 ロサンゼルスにて(コールタールの黒い雨;リトル東京の老人ホーム;四という字を塗り潰す;すすけたマスコット人形;母親の深慮;陽気な人と寡黙な人と)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
31
下巻はサンノゼ、LAの被爆者をルポ。現在でも隔年であるが広島県医師会が訪米し検診を行なっているという。レーガン大統領の下、米国の軍人の被爆者は障害者年金の支給を認められたようだが、その他市井の人々や国籍の違う人々の保障獲得のたたかいは長く続いた。ネットでビキニ環礁で原爆実験に参加したスミザマン氏の写真を見たが両足を切断し左手がエレファントマンのように腫れている。彼は米国で被爆者と認められなかったが日本の医師が違を唱えている事に米国の闇を感じる。一部後遺症が出るのに時間がかかる事が問題を深くしている。2018/07/12
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- 盲剣楼奇譚 文春文庫