出版社内容情報
『連獅子』の稽古で勘三郎はうまく踊れぬ十三歳の子、勘九郎を何回も蹴落とす──中村屋親子三代に見た厳しい芸の世界と親子の情
内容説明
父・勘三郎への想いを胸に、勘太郎・七之助の親として至芸への道を歩む勘九郎を通して、華やかな檜舞台とその裏の厳しい修業の世界を描く。
目次
連獅子3代
髪結新三楽屋ばなし
兄は勘太郎弟は七之助
兼ねる役者
花小袖
名馬
名優市川注射
四郎五郎と助五郎
小山三のこと
お七のような女たち
四谷怪談初日前
吉右衛門と蕎麦
御意見番弥五郎
昔ごころ芝居ごころ
衣裳と小道具
カメラマンの芸談 口番の芸談
養成課出身の弟子たち
結婚まで
そして中座の夏祭