出版社内容情報
大番屋元締の鏡三郎のもとに持ち込まれる数々の厄介事。娘の家の隣に、米取引で儲けた大金を隠し持つという噂の隠居が越してきて・・・。
内容説明
米相場で大儲けし、大金を隠し持っていると噂される旗本の隠居。それを狙って寄ってくる、有象無象にしくじり御家人鏡三郎。ところが隠居が恋をした―。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。雑誌記者を経て、85年『大君の通貨』で新田次郎文学賞、94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で直木賞を、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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沼田のに
3
主役交代で訳有隠居の武部九郎右衛門のお話だ。もし九郎右衛門が持てる金を使って想い人の妙子をゲットして同棲したら、色狂いだのヒヒ爺だの言われて大変だろう。男は皆助平で、助平の病は一生直らないから、誰であれ情事がとんとん拍子に成就すればやっかみを込めてヒヒ爺で、難儀すれば老いらくの恋と同情をもって言ってもらえるんじゃなかろうかと思ったが、こりゃ勘違いの思い込みか?7/102014/03/08
蕭白
2
鏡三郎シリーズ第6弾でした。第5弾を読まずに読んでしまったのですが、特に違和感なく読み終えました。今作では新しいキャラが登場し、うまく一冊にまとまっていたように思いました。是非続けて欲しいシリーズですね。2010/12/27
かんこ
2
米相場の話はだいたいこんがらがる(笑)今回はそんなに込み入ってなかったけど投資系は難しいわーちゃんと勉強せねばやね。2010/10/29
mitsuru1
2
今回は26年ぶりに江戸に現れた老人が中心の連作短篇集、シリーズ中でも出来はいいような気がした。2010/09/11
けいちか
1
鏡三郎シリーズ第六弾。謎のご隠居さんが主人公。連作短編集だが、それぞれの話の他に全体的な流れもあるはずなのだが、この巻では、全体的な流れは止まっているように思われた。そうは言っても知穂が生まれ育った家から引っ越しをしたので、この先どうなるか注目したい。2012/02/26