内容説明
目が覚めてわたしは、いるはずのない場所にいて。閉鎖病棟の中で繰り広げられる絶望と再生の14日間。
著者等紹介
松尾スズキ[マツオスズキ]
1962年、福岡県生まれ。88年劇団「大人計画」を旗揚げ、作・演出・俳優をつとめる。97年『ファンキー!宇宙は見える所までしかない』で第41回岸田戯曲賞受賞。2004年、映画『恋の門』で監督、05年、映画『イン・ザ・プール』で主演をつとめる。文筆業でも特異な才能を発揮し、活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イチ
29
個性派俳優のイメージがあり小説を書いている事も知らなかった。やはり作品も個性的。独特の世界観は好き嫌いが別れるかもしれないが自分は好きな世界観。精神病棟が舞台の作品です。松尾スズキさん同様に際立つキャラが面白い。だけど切なくも温かい気持ちになる物語。映画にもなっている作品らしいので観てみようと思う。2018/07/03
Yuna Ioki☆
27
ちょっと…。というか冒頭の下品さにひきまくり(^=^;重い内容をコメディタッチにさらりと書き上げた感じ。映画化されてるのかぁ〜。映像化しやすい作品だと思うが少し苦手なタイプの作品の部類。この作品を読む前に池井戸潤のルーズヴェルト・ゲームを読んで面白かったのが吹き飛んでしまった…。2013/11/19
七月せら
23
冒頭の下品さにちょっと引きつつも、あっさり読み切ることができました。面白おかしいテイストで描かれた精神病棟の患者達のお話。何が狂気で何が正気か分からなくなってきてぞわぞわします。笑って、少し切ない気持ちになって、さっと忘れられる作品。何かを水に流したい時に本書を服用すると良いかもしれません。2017/02/23
とも
23
★★★☆ドタバタ、エログロ、ナンセンス。だけど、どこか上品で優しさとほんのわずかの涙あり、という不思議な小説。設定も女子専用精神病院という奇抜さ。十分に楽しめました。2013/06/29
Eriko M
18
精神病棟の中って本当にこんな感じなんだろうか?短めで良かった。この長さだから、興味本意で面白く読めたけど、長いとつらかったかも。こうなったとき、周りの人も本当に大変だろうな…主人公がまた出戻らないことを祈ります。 ★★★☆☆2017/09/16