月花美人

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041148648
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

菜澄藩の郷士・望月鞘音は、姪の若葉との生活を少しでも楽にしようと、傷の治療に使う〈サヤネ紙〉を作っていたが、幼馴染の紙問屋・我孫子壮介から改良を頼まれる。町の女医者・佐倉虎峰の依頼だというが、目的を明かさないので訝しく思うと、それは「月役(月経)」の処置に使うためであった。自分の仕事を汚らわしい用途に使われた、武士の名を貶められた、と激怒する鞘音だったが、時を同じくして初潮を迎えた若葉が「穢れ」だと村の子供に虐められたことを知る。女性の苦境を目の当たりにした鞘音は迷いつつ、壮介や虎峰と協力し、「シモで口に糊する」と誹られながらも改良した完成品〈月花美人〉を売り出そうとするが――。己に恥じない生き方を問う、感動の医療時代小説!

内容説明

菜澄藩の郷士・望月鞘音は、姪の若葉との生活を少しでも楽にしようと、傷の治療に使う“サヤネ紙”を作っていたが、幼馴染の紙問屋・我孫子屋壮介から改良を頼まれる。町の女医者・佐倉虎峰の依頼らしいが、目的を明かさないので訝しく思うと、それは「月役(月経)」の処置に使うためであった。自分の仕事を穢らわしい用途に使われた、武士の名を貶められた、と激怒する鞘音だったが、時を同じくして初潮を迎えた若葉が「穢れ」だと村の子供にいじめられたことを知る。女性の苦境を目の当たりにした鞘音は迷いつつ、壮介や虎峰と協力し、「シモで口に糊する」と誹られながらも改良した完成品“月花美人”を売り出そうとするが―。己に恥じぬ生き方とは。落涙の医療時代小説!

著者等紹介

滝沢志郎[タキザワシロウ]
1977年島根県生まれ。東洋大学文学部史学科卒業。テクニカルライターを経て、2017年『明治乙女物語』で第24回松本清張賞を受賞し小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

141
何が穢れだ!女だけが何故穢れだ!人は女から産まれてるんだぜ!本作はそれが根底にあり、それが全てを物語ってると言って過言ではない。商品名『月花美人』を売り出すまでの艱難辛苦・・それはあの時代の革命(よなおし)壮介、虎峰、鞘音それぞれの闘いを熱く読んだ。2025/01/17

となりのトウシロウ

84
江戸時代、血は穢れ、女人は穢れ、月経禁忌とされた時代に、武士と町人と女医が生理用品を開発し悪しき慣習に立ち向かう。剣鬼と呼ばれる武士・鞘音の姪であり養女・若葉の日記から綴られる物語。月経だけではなく、武士とは、女とは、こうあらねばならない(こうあってはならない)というとにかく生きづらい時代をそこから脱して己の信じる道を突き進む力強さが登場人物達には感じられます。生理用品一つでここまで事態がこじれるのかと驚きますが、それがこの時代だったのでしょう。ちょっとしたコメディが随所にある読みやすい時代小説です。2025/05/06

タイ子

81
江戸時代に生理用商品を開発する人がいたなんて。商売は何事も需要と供給で成り立っているわけですが、必需品とみなされなければ売れないし、買わない。これを手掛けた3人の幼馴染の男女。紙問屋の若き主人、義理の娘を育てる武士、3代目女医。3人のうち、誰が欠けても成し得なかった商品開発。ましてや、穢れてるだの、不浄小屋だの、血盆経を唱える坊主まで。参勤交代の殿様が帰藩してからまたひと騒動。無事でいてくれと祈るばかりの後半戦の面白さ。価値観とか正当性とか理屈抜きで全てが目新しく、全てに敬意を表したい作品。2025/04/07

のぶ

81
江戸末期のプロジェクトXですね。主人公は一流の剣客という設定ながら、内容は生理用品作り、というストーリーが以外で面白かった。主人公は剣術修業に明け暮れていた望月鞘音。自ら漉いた紙が女医師の佐倉虎峰によって、女のための月役紙として使われていると知り、思わず激怒するところが始まり。しかし、姪の若葉が初潮を迎え、その大変さを知ることになったことから、考え方を改める。女性たちを月一回の苦しみから少しでも救おうと挑んだ、鞘音・壮介・虎峰の奮闘ストーリーで、ひたむきに目的をもって突き進んでいくところに熱くなった。2024/09/28

ゆみねこ

75
菜澄班郷士・望月鞘音は傷の治療に使う〈サヤネ紙〉を作り、亡き兄の遺児・若葉との暮らしの糧としていたが、幼なじみの紙問屋・我孫子屋壮介と女医者・佐倉虎峰は「月役」の処置に使うため〈サヤネ紙〉の改良を持ちかける。女性の生理を穢れとし忌み嫌う時代に、武士としての誇りや立場を乗り越えて〈月下美人〉を開発し売り出そうとした彼らの前に立ちはだかるものは?着眼点が面白く、楽しい読書が出来た。女を穢れたものと言うなら、その女から生まれた男は何なのか?いつも疑問に思う私です。2025/02/11

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