内容説明
あの傑作「首」(『陰陽師龍笛ノ巻』収録)がいま、フルカラー絵物語となって妖しく生まれ変わった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キジネコ
45
今更 何を、どう云うて見ても足りません。この二人の仕事 絶にして妙でございます。絵を見て語りを味わい 又声に出して耳で聞き 再び三度の絵を眺める。怖い怖い話が 何処とのう 可笑しく かわいく 切なく 辛い。心に癒えぬ生傷を お持ちの向きには 罠に絡め取られて不覚の涙 泣きの仕掛けも抜かりない。今生の暮らしを照らす明かりの眩しさは 妖、物の怪 魔のものへの詮無い結界かも知らんけど 一番の肝心は やっぱり己の心の闇に巣食う魔。首の御話です。首がね ひもじや ひもじや…て 追いかけてくる話。良かったらどうぞ。 2016/09/02
さくらさくら
39
『首』陰陽師シリーズ。薄くて小さめの挿し絵が多いタイプ。いや~面白かった。加茂保憲さんが登場する話。小説の中に今昔物語集が出てくるのだが、まだ読んだ事がなかったので、通販で購入し到着待ち。楽しみ~。(^.^)2019/05/23
nico.pp1
19
恐ろしい内容のはずなのに、味のある絵が和ませてくれ、いい雰囲気でした。ラストの人の本性とは…の部分が妙にしっくりとくる。博雅の好ましい人柄のお陰で、今回も癒された!2015/03/16
土瀝青
15
この世にあるのは、人ばかりではないんだなぁ、としみじみ。叙情豊かな絵と一緒に読む夢枕獏の陰陽師の世界、ほほがゆるみっぱなし。猫又が、かわいいよ。2016/01/06
drago @弘前城ソメイヨシノ満開中。
15
絵物語シリーズ第2弾。安倍晴明の師匠は賀茂忠行。その息子である賀茂保憲も陰陽師。晴明と保憲の活躍譚。青音姫はなぜ六角堂に行ったのか、あの時点で既に呪われていたのか、謎のまま終わったのがスッキリしない。 ☆☆☆★★2013/06/14