モラルの罠

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163216409
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

夏樹静子が描く「どこでどうしていても怖い」社会の断面図―。被害に遭うのに理由はない。円熟のミステリー5篇。

著者等紹介

夏樹静子[ナツキシズコ]
1938年、東京に生まれる。61年慶応義塾大学英文学科卒業。73年「蒸発」で第26回日本推理作家協会賞を受賞。89年フランス語訳「第三の女」で第54回フランス犯罪小説大賞を受賞する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

82
さすがにサスペンスの女王と言われた夏樹静子さんの本らしく、随所に驚きが潜んでいました。展開が早く、意外な問いかけにハッとしたり、システムの穴にドキッとしたり、思わぬ殺意が潜んでいたり、驚くことが多いです。面白く、そして少し怖い思いで読み終りました。物語は、モラルの罠、システムの穴、偶発、痛み、贈り物、の短編5話からなっています。特に「モラルの罠」の最後のといかけには、私だったらどう答えていたかと思うと…。2005.10発行。字の大きさは…大活字本。2022.01.15~25音読で読了。★★★☆☆🌿続く→2022/01/25

星落秋風五丈原

13
車の運転中に、一酸化炭素中毒で亡くなった母。排気管に鼠がつまっていたのは果たして偶然だったのか?母は借金返済もままならなかったのに、この事故で多額の保険金が入るというが。傑作ミステリー五篇を収録。契約した保険を濫用して、不当に給付金を得ようとする実際のニュースでも時折耳にしますが、そんな人々に便宜をはかる病院を保険業界では「モラル病院」と呼ぶ。ミステリー短編集は、保険やホームセキュリティシステム、宅配便や遺産相続など、様々なサービスや制度に潜む意外な落とし穴に想を得た五編を収録。2003/03/03

かなかなかな

6
短編集。最後の「贈り物」が、犯人の独りよがりな嫉妬からの犯罪。誰でも起こり得るかもしれないが、犯罪心理のなせることかと思う。 読みやすく、話の内容もさらりと濃く?面白かった。2020/03/20

鈴子

5
久しぶりの夏樹静子氏。昨今の犯罪はパソコン、ケータイ、システム化、詐欺グループや闇バイト、犯罪組織集団等、緻密で高度になってきた。普通に暮らす一般人も、いつ何どき巻き込まれるかわからない。一緒に住む家族までもが信用できなくなってきたら、もうお終いだね。怖い怖い。2023/07/29

ジャンズ

3
短編集。初の夏木静子。読みやすい文章でストレスなく読めました。最後の「贈り物」以外はお金が絡む。人間は嫉妬やお金に弱い。防犯システムを利用したからくりはすごいと思った。2017/03/10

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