平成

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163211008
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「陛下は吐血。洗面器一杯ぐらい」昭和が終わろうとしていた。苛烈な報道戦争の只中で苦闘する記者の姿を通して日本人を抉る問題作。

著者等紹介

青山繁晴[アオヤマシゲハル]
1952年神戸市生まれ。慶応大学文学部中退、早稲田大学政経学部卒。通信社記者を経て安全保障・外交問題を扱う戦略アナリストとして、民間シンクタンクに勤務。2002年に独立、現在「独立総合研究所」代表取締役社長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

phmchb

9
著者による昭和天皇崩御までの取材および新元号に関する取材を元に書かれている小説。なかなか興味深いものです。2014/03/04

あずさ

6
amazonでの値段にびっくりしつつ、図書館で借りることができよかった。昭和という時代、天皇崩御、そして平成へ。平成元年生まれで、昭和がどんな雰囲気だったのはわからないけど、少し肌で感じられたように思う。天皇は昭和をすべてお一人で背負われているのではないか、という言葉が印象的。マスコミの情報合戦もみどころ。女性蔑視の風潮、今はちょっとましになったのかな。2016/08/01

半木 糺

6
昭和天皇崩御とそれに伴う新元号制定の大騒動を、記者の立場から描いている。本書に収録されている悲喜交々は、記者時代の著者が実際に体験したものだろう。著者は本書の狙いを「白昼の狂気を描きたかった」としている。逆に言えば、我々がどれだけ狂奔しても、「天皇」という聖なる存在が日本国にある限り、全ては「平らに成る」ということを言いたいのかもしれない。なお、本書のクライマックスにて、「平成」の元号の考案者が安岡正篤であるということが暗に示されている。2014/07/17

こっこ

5
★★★☆☆ 青山さんの小説と言うことで一体どのような内容なのかと思い、興味深く読んだ。昭和天皇崩御=Xディは何時か、そして新しい元号は何になるのかを一人の政治部記者が追う。この辺はサスペンスぽくもあり、スクープを抜いた抜かれたの組織の論理、また絶対的な男性優位社会は横山秀夫氏のそれを連想させる。全体的にハード・ボイルドタッチで硬質な文体である。ここからは感傷的な「昭和」への哀惜は感じられない。昭和が終焉を迎え、平成の時代となり早二八年目を迎えようとしている。そして今また私たちは、ある予感に打ち震えている。2015/12/30

まきんぼ

5
霞ヶ関の緊迫感と昭和の男尊女卑の匂いがぷうんと漂ってくる。もっと具体的人物を当てはめていくともっと面白いだろうし、きっと著者は当てはめて欲しいのだと思う。ラジオでの青山節が大好き。2015/02/22

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