出版社内容情報
妻と小学生の娘が事故に。妻の葬儀の夜、意識を取戻した娘の体に宿っていたのは死んだ筈の妻だった……切なさ溢れる長篇ミステリー
内容説明
究極の謎。妻と娘を失った男におきた奇跡とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koba
139
★★★★☆2015/02/21
nakanaka
109
初東野圭吾作品です。いやー、どっぷりとはまり込んでしまいました。性別によって読了後の感じ方は違うのかなぁと思いました。私は平介に感情移入していたのでラストには結構ショックを受けてしまい引きずっています笑。私が平介だったら辛過ぎるー。途中平介が危うい行動をとる場面もありましたが、最愛の人が離れていってしまうかもしれないという不安からの行動なので理解もできるような。藻奈美の人格が現れてくるまでの夫婦の葛藤が苦しくて苦しくて特に面白かったです。様々な要素が詰まった娯楽作品でした。あー切ないなぁ。2016/10/05
鈴本優歌
102
ハッピーエンド・・・ではないんですよね。なんだか不思議な気持ちになりました。この終わり方がハッピーエンドじゃないからだめだと言うなら、どうすればハッピーエンドになったのかと問い返してしまいます。この作品のようなことは現実では起きませんが、こういうどうしようもない、正しい答えが分からないことってたくさんあるんだと思います。ザ・フィクションなのに、リアルな一冊です。2015/07/10
takaC
102
原作(単行本版)は初読み。これは書き下ろしだったのかな?小説に描写された期間以降の事は今まで考えたことがなかったけれど、平介も藻奈美(直子)もそれぞれに一生「秘密」を秘密として抱えて生きていくのですね。なんと重みのあるタイトルだこと…2011/12/09
taiko
73
バス事故にあった妻と娘。 唯一助かった娘が目を覚ますと、そこにいたのは妻だった。 ファンタジーとも言えてしまう不思議なことが起こる話。 憑依なのか、二重人格なのか。 娘を目の前にして、妻として接するという非日常な感じに違和感を感じながらも、先が気になり一気に読みました。 終わり方はこれしかないだろうというハッピーエンド。 直子の強さには頭が下がります。 映画とドラマになっているのですね。 キャストは映画の方が好きかな。 機会があったら見てみたいと思います。2018/05/23