出版社内容情報
勇将能家、梟雄直家、悲劇の貴公子秀家。戦国にひときわ異彩を放った宇喜多一族の興亡をたどる長篇歴史小説。千百枚の大業なる!
内容説明
秀吉の寵愛をうけ五大老にのぼりつめた白皙の貴公子・秀家。関ヶ原で一敗地にまみれ八丈島の流人となって四十九年。怒濤の乱世を懸命に生きぬいた西国の雄。果敢なる生涯。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
44
とにかく長大な歴史小説。タイトルは宇喜多秀家だけど、その父宇喜多直家の時代から2代にわたる宇喜多家の物語が綿密に描かれる。それだけじゃなくて、その祖父から、また秀家以降の八丈島に流された後の宇喜多家の人たちも描かれる。たくさんの人がでてくるのですが、その人たちの人生を思っているのもいいかもしれないです。後期の津本さんらしい歴史小説といえます。2025/03/17
優希
43
面白かったです。秀吉の寵愛を受け、五大老に上り詰めた反省は、前半は輝かしく、後半は懸命なものでした。数奇な運命とも捉えられるため、最後まで興味が尽きません。宇喜多興亡の歴史とも重なるのにも引き込まれました。2023/12/21