内容説明
清朝後期から現代にいたるまでの中国政治はいかに展開したのか。中華民国と中華人民共和国ではどのような政治がなされてきたのか。従来の中国政治史研究では、単一の歴史の流れや理論枠組みが念頭におかれ、かつ専門化・細分化されていた。本書では、様々な要因が左右し、他の選択肢の可能性も十分にあった近現代中国政治史について、年代順を縦軸に、個別テーマを横軸にして、総合的な枠組みを構築する。
目次
近現代中国を見る視座
第1部 近現代の中国政治史(清朝後期から民国期まで―一八三〇~一九三七年;抗日戦争期―一九三一~四五年;中華人民共和国建国から改革開放まで―一九四五~八一年;改革開放から建国六〇周年まで―一九八二~二〇一〇年)
第2部 近現代中国の政治・経済・社会(近現代中国における交通・通信制度の形成;国家アイデンティティと国民国家形成―外交・戦争・華人との関わり;国旗・国徽・国歌―「中国」をめぐるシンボルとアイデンティティ;外国政治思想と国家アイデンティティ;二〇世紀中国政治と「革命」;現代中国の政治・社会変動―戸籍制度の抱える矛盾、公共領域の衰退;党・政・軍三位一体の「統治構造」)
著者等紹介
浅野亮[アサノリョウ]
1955年青森県生まれ。1983年国際基督教大学大学院行政学研究科後期課程修了。現在、同志社大学法学部教授
川井悟[カワイサトル]
1951年京都府生まれ。1983年京都大学大学院経済学研究科博士課程学修退学。現在、プール学院大学国際文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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