虚栄の篝火〈上〉

  • ポイントキャンペーン

虚栄の篝火〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 470p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784163124704
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

野望と敵意溢れるニューヨーク。現代をまるごと捉えるノンフィクション的手法の迫力! 21世紀の小説の方向を示唆する待望の巨篇

内容説明

80年代はヤッピーの時代だった。その典型ウォール街の債券セールスマンが愛人の運転する車で黒人少年をはねた(ような気がする)。そこで何が起こったのか?都市ではあらゆることが起こりうる。都市ではあらゆることが起こっている。そこに生きる人間の野望も虚栄もまるごと描いた、類のない同時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

117
1980年代ニューヨーク ウォール街のエリート達と、下町の格差の激しさ。昨年2015年に訪れたハーレムやブロンクスの落ち着いた様子を思うと、ジュリアーニ氏が市長になってからの日々を思う。金融ブローカーとなって稼ぐことが人生の立派な目標にもなりえ、浪費をステイタスとして疑わず、いかに金持ちに見えるかを競った時代。その時代に栄華を誇り一度は転落したものの再び巨万の富を築いたトランプ氏が現在大統領候補であることには感服する。不倫の最中に貧しい黒人をひき逃げした金満白人はいかに裁かれるか。感想は下巻で。2016/10/12

まふ

101
イェール大学卒のシャーマン・マッコイはウォール街のエリートトレーダーとして高級アパートに住む。ある日情事相手のマリアが密会途中で黒人少年をハネる。その後事件が明るみに出て黒人街の指導者の黒人牧師ベーコンが取り上げ次第に社会問題化する。イギリスから派遣されたタブロイド紙記者ファローがどうやら活躍しそうだ…。下巻ではどうなるか。G1000。2024/03/30

NAO

70
誰もが頂点を目指しながらも、頂点に立てる者はごくわずかでしかない。最下層の黒人たち、治安の悪い地区でくすぶっている検事、特ダネを狙っているジャーナリスト、ニューヨークには、いろんな階級の者たちが、上を目指してあがいている。そんなニューヨークにおける数少ない成功者が事件を起こしたらどうなるか。自らを「宇宙の支配者」と呼ぶマンハッタンのエリートは、どうなってしまうのか。2021/02/23

Ryuko

25
80年代の社会の勢いが紙面にあふれている。金儲け第一主義で、皆が皆富を求めて、わき目もふらず突き進む感じ。お金が正義だった時代。宇宙の支配者、投資銀行に勤めるシャーマンの妻が娘に投資の仕事を教えるセリフが奮ってる。債権はケーキ、自分で焼いてはいないけれど、誰かに配るたびにそのくずをもらえる。なるほど。誤ってひき逃げをしてしまった宇宙の支配者の運命は??下巻へ。2017/01/31

shiggy

3
80年代90年代のアメリカをよく表現してる。でも格差の激しいアメリカでは現代でもとても通じるものがあると思う。リアリティがとてもある分、冗長な文章であるのが少し辛い。どういう結末を迎えるのかとても楽しみ。2021/09/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/93012
  • ご注意事項

最近チェックした商品