感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
5
最後に収録されている「太刀取」がいい。父の仇討ちを誓う吉村史郎、その剣の指導を手助けすることになった鬼平。やがて史郎の仇討ちは意外な形で成し遂げられるが、その先に待っていた真相は、さらに意外なものだった。事件を紐解くと、必ずそこには江戸で生きる人々の情が姿を現す。その情の姿こそが、『鬼平』の魅力なのだと思う。2010/01/21
