内容説明
『信長の棺』著者、渾身の文庫オリジナル
信長の守役・平手政秀自害の真の原因は? 秀頼は淀殿の不倫で生まれた子か? 島原の乱の黒幕は? スリリングな歴史ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
88
『信長の棺』シリーズのスピンオフです。事件1つとっても別の見方があることを改めて確認させられました。戦国時代の影の人物たちに光を当て、主人公とすることで歴史的事件を裏から見ている感じがして面白かったです。歴史には色々な見方があり、それぞれの見方が興味深くスリリングなので、色々な本を読みたいと思わされますね。2016/05/05
もりやまたけよし
43
あとがきを読むと作者の執筆事情が説明してあり、ひとつひとつの話の背景がわかって味わい深い。平手の話などは、とても心地よい気分になる。2018/03/08
baba
29
加藤さんの本を楽しみにしていた。あとがきにある様に、長編にこぼれた脇役を主人公にした話し。「平手政秀の証」「山三郎の死」など作者の見解が話しを面白くしている。「天草挽歌」は三宅藤兵衛がなかなか魅力的な人物像で良いが、敵対するキリスト教の悪意に感じられる表現に気持ちがざらつき重い読後感。2015/04/14
金吾
28
独自の切り口を楽しめます。「平手政秀の証」は面白かったです。2024/10/19
ASnowyHeron
28
信長にまつわる話を期待していたので、時代が下るにつれた話には、信長の関連が薄くてがっかりした面も。さらにキリシタンにまつわる話は、なんとも判断が難しい。2017/08/26