出版社内容情報
室町時代、北方世界の覇者であった安東氏。海外交易の利潤をもとに「浄土」をつくろうとした人びとがいた。胸躍る歴史小説。「日之本将軍」の称号どおり、北方世界を統治した安東氏。大交易都市を十三湊に築き、争いを好まず、平和を志向した一族の光芒(結果として、隣国の南部氏に攻め込まれ滅亡)を、郷土出身の著者が情熱を込めて描く。津軽の淳良・芳醇な風土を背景に、英君・安東盛季、康季父子、名臣・古川盛近、右近父子、船乗りの兄弟の軌跡をたどる歴史絵巻。
古川 きょう[コガワ キョウ]
著・文・その他