ハヤカワ新書<br> 幽霊の脳科学

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ハヤカワ新書
幽霊の脳科学

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784153400467
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0240

出版社内容情報

「タクシーに乗ってくる髪の長い女」は高速道路催眠現象、「神隠し」はてんかんによる記憶障害? 幽霊が夏の夜によく出る理由とは? 脳神経内科医として数々の不可思議な幻覚症状を長年診察してきた著者が、その診断基準を用いて古今東西の怪談を解き明かす


【目次】

内容説明

脳神経内科医の著者のもとには時に「幽霊を見た」と訴える患者さんが訪れる。認知症やパーキンソン病による幻覚である。近年の研究によりそうした症状は「睡眠」と深く関わっていることが明らかになりつつあり、最新の診断基準に基づき古今東西の怪談や幽霊譚を分析すると、それらはまったく別の顔を見せ始める!「タクシーから消える髪の長い女の乗客」は高速道路催眠現象?「神隠し」はてんかんによる記憶障害?なぜ「夏の夜」によく出るのか?それは決して非科学的な存在ではない―。

目次

プロローグ 不思議な患者さん
第1章 寝入りばなや睡眠中に現れる幽霊~語りかけてくる、触ってくる~
第2章 道ばたに現れて車に乗り込んでくる幽霊~高速道路催眠現象~
第3章 深夜の闖入者~レム睡眠行動異常症・ノンレム睡眠パラソムニア~
第4章 子供にだけ見える!~若年者がよく経験するありありとした幻影~
第5章 人類は高次脳機能が発達したことで幽霊が見えるようになったのか?
エピローグ 怪談の3分の2は神経学的に説明できる

著者等紹介

古谷博和[フルヤヒロカズ]
1956年生まれ。脳神経内科医。鹿児島大学医学部卒業。医学博士(九州大学)。2013年、高知大学医学部に神経内科学講座を立ち上げ初代教授を務める。2022年に定年退官し、福岡県にある古賀病院21脳神経内科に勤務。主な研究テーマはパーキンソン病など神経・筋疾患の診療、筋ジストロフィーなど難治性神経・筋疾患の病態解明、治療法の開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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sin

55
「天と地のあいだには、学問などの思いもよらぬことがある」人知の及ばぬものを引き合いに出して怪異を納得させようとする枕詞のようなものだが、この本に拠ると幽霊は現れる。幽霊の正体見たり枯尾花と言われてきたが、その様なレベルではなく実際に視えるのだ。今野圓輔『日本怪談集 幽霊篇』等の実話怪談を「症例」として幽霊を視た体験を分析し、実際に診断された病状に照らし合わせて脳科学で解明しつつある症状に当て嵌めていく⋯その存在は不確定でも、脳の状態で幽霊を認識する幻視は存在する。つまりは「視える人には視える」のである。2025/08/11

へくとぱすかる

46
かつて合宿のときに朝ごはんを炊き忘れた当番がいた。理由を聞いてみると、炊飯器のスイッチは押したという。ところがそれが夢だったのである。もちろんすべての怪異が夢だとか脳で起こる現象だとまでは、この本で主張されていない。そこまで言ってしまうと、かえって非科学的なのである。とはいえ、ここまで解明できるようになったとは、科学の進歩には目を瞠るものがある。なせ幽霊の話は真夏に多いのかにも理由があった。単純に、怖がらせて涼しくなるためではなかったので驚く。椎名誠さんの例は『旅先のオバケ』だったか? 記憶があいまい。2025/08/10

さとうしん

14
幽霊や妖怪の目撃、金縛り、神隠し、イマージナリー・フレンドなどの怪談・怪奇現象の原因を入眠・覚醒時の異常、認知症などの脳神経に関係する疾患、精神疾患に求める。それで6~7割方説明できるという。個人の体験談や都市伝説的なものだけでなく『遠野物語』などの古典も資料として使用している。単に原因が特定できるというだけで切って捨てるのではなく、これら「非科学的なもの」は広く人類の認知機能の進化を研究するうえで重要な材料となるという視点がいい。2025/08/08

まさ☆( ^ω^ )♬

12
古今東西に伝わる心霊現象を、脳科学の視点から仮説検証を行うアプローチが非常に面白かった。かと言って、心霊現象を否定するものでもなく、具体的な症例に基づき冷静に分析しているところに好感を覚えた。寝入りばな、寝不足、体調不良時に心霊現象を体験する事が多いとの事。個人的には、幽霊などみたことがないし、心霊現象に遭遇した事が一度もない。これって健康な証拠なのかな?霊感があって心霊現象にしょっちゅう遭遇する人は、健康状態に気を付けた方が良いのかもしれない。2025/08/21

ettyan えっちゃん

11
脳科学者が幽霊現象をずばずばと切っていく!というほどではなく、怪談話を同じような症例としてとらえ、脳の機能障害、睡眠障害、記憶障害と位置付けて解明していく。 なぜそう見えるのかという謎解きは、最近流行りのホラーミステリにも通じる面白さがあって、なるほどと納得できるものばかり。ただ、作者も言っているが、すべてこれで説明できるわけではないことや、作者がこれらの物語を楽しんでいる雰囲気もあり、巻末の謝辞にSFやミステリのハヤカワ書房から出せたことを喜んでいる一文もあるなど、無粋な本でないのが良い2025/08/10

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