銀座開化事件帖

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104742011
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

士族の身でありながら芝居に関わり、御一新後は蝦夷地に渡った変わり種。久々に江戸ならぬ東京に戻ってきた宗八郎が頼まれたのは…。近代日本の青春期・明治ならではの珍妙な事件が次々と起こる街・銀座。ヤソ信者の元若様や薩摩っぽの巡査も大活躍、笑いと涙がたっぷりの事件帖。

著者等紹介

松井今朝子[マツイケサコ]
1953年京都生まれ。早稲田大学大学院で演劇を学び、松竹株式会社で歌舞伎の企画制作に携わる。後にフリーとなって歌舞伎の脚色・演出・評論などを手がける。97年『東洲しゃらくさし』(PHP研究所)で小説デビュー、同年『仲蔵狂乱』(講談社)で第八回時代小説大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

72
開化期の東京は、すべてがまだ落ち着かない。そんなざわざわした雰囲気の中、銀座に住むことになった宗八郎の周辺できな臭い出来事が起こる。北海道にまで同行してくれた年上の恋人、耶蘇教を信じる人々との新たな付き合いと心ひかれる美しい乙女、そして、まるでサタンのような極悪人。話としては面白くなりそうなものなのに、なぜかとても読みにくかった。2021/07/13

ぶんこ

21
十字屋が出てきたところで、興味が湧きました。 いかにもミーハーで恥ずかしい。 某局元アナウンサーのご実家。 これは十字屋さんの許可を取られているのかと心配になりました。 明治維新の頃の銀座の様子が伺えて面白かったのですが、物語としてはイマイチでした。 宗八郎さんの立ち位置がよくわかりませんでした。 悪党の家に入った面々の、結果を知りたいですが、続編を読むかは思案中。2014/06/12

星落秋風五丈原

19
雑誌掲載中に読了。文明開化の象徴の地・銀座で、近代日本の青春期・明治ならではの珍妙な事件が次々と起こる。元士族の変り種、明治のニューヒーロー久保田宗八郎、颯爽と登場! 初の明治もの『銀座開化事件帖』が単行本に!2005/01/18

下町ロコモーティブ

18
*すっかり松井今朝子さんファンになり今回は「銀座開化事件帖」を読みました。本のタイトルから文明開化の維新直後を背景に銀座を舞台にしたお洒落な事件帖を期待しましたが、残念ながら、内容は冗長で明るさに欠けるものでした。結末も先日最終回を迎えたTVドラマ「下町ロケット」の様に中途半端なものでした。今朝子さんの事ですから素晴らしい作品が他に多くあるはずで直ぐ探してみます。2018/12/25

宮永沙織

14
官軍の武将が彰義隊士とおぼしき屍を笑いながら蹴り倒す外道石谷蕃隆を峰打ちした久保田宗八郎は後々後悔することとなる。敗れた相手が市政裁判所権判事の地位を得たのだ。日進月歩は両刃の剣。明治維新による文明開化は古きよき日本人の心を荒廃させたのだろうか。2010/09/20

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