新☆ハヤカワ・SF・シリーズ<br> 黒魚都市

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新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
黒魚都市

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  • サイズ 新書判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784153350502
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

出版社内容情報

感染症〈ブレイクス〉が流行している北極圏の街クアナークでは、さまざまな事情を抱えた人々が暮らしていた。そこでなかば伝説として語り継がれるのは、シャチやホッキョクグマといった動物と意識を共有し一体になれる女の物語だった。キャンベル記念賞受賞作

内容説明

海面上昇が進んだ近未来。北極圏にあり、深海熱水噴出孔の上に建てられた洋上巨大建築物クアナークは高度なAI群に統治されている都市だが、感染病ブレイクスが街に暗い影を落としていた。この街で囁かれるのは、動物に対する特殊な力をもった女性がオルカとホッキョクグマを伴ってやってくるという噂。その噂は住民をざわめかせる―大富豪の孫でブレイクスを発症したゲイのフィル。政治家のもとで働くアンキット。八百長を重ねるファイターのカエフ。街を憎む美しきメッセンジャーのソク。人々の運命を巻き込み、街はかつてない事態に突入していく。キャンベル記念賞受賞の、新時代の黙示録。

著者等紹介

ミラー,サム・J.[ミラー,サムJ.] [Miller,Sam J.]
1979年、アメリカ、ニューヨーク生まれ。2012年にクラリオン・ワークショップに参加し、“57 Reasons for the Slate Quarry Suicides”(2013)でシャーリイ・ジャクスン賞短篇部門を受賞。『黒魚都市』で2019年ジョン・W・キャンベル記念賞を受賞した

中村融[ナカムラトオル]
1960年生、中央大学法学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽてち

25
海面上昇が進み、水没や内戦で多くの国家が消滅した近未来を舞台にしたSF小説。4人の登場人物と謎の放送(?)を小刻みに替えながら話は進むが、現在とはまったく違った世界観やテクノロジー、風俗など矢継ぎ早に繰り出されるアイディアについていくのがやっとで、小説として楽しめるようになったのは中盤を過ぎてからだった。歳のせいか最近のSF小説はこの傾向が強くて、新作を読むのを躊躇してしまう(-_-;)。ジョン・W・キャンベル記念賞受賞作。2021/01/03

星落秋風五丈原

24
皆さんおっしゃっているように家族の物語なんですよね結局の所。物語世界の詳細はよくできてます。2022/11/27

のりすけたろう

24
なんていうか、、想像していたのとは違う感じでした。もちろん✨面白かったです(*´꒳`*)せっかくのディストピア設定なのに出来事が小さめだなーと思いました。黒魚都市というくらいなので、もう少しシャチの活躍が見たかったです。2021/04/21

宇宙猫

17
★★★ 環境破壊や紛争で多くの国が崩壊した未来の100万人規模の海上都市での権力闘争と、それに巻き込まれた離散家族が再会する話。4人の視点で語られるのでついていくのが大変だけど、彼らが家族と分かっていくとピースがはまっていくようで面白かった。ただ、文章が読みにくく頭からすり抜けそうなので★マイナス。翻訳のせいなのかな。D2021/05/01

本の蟲

15
海面上昇で都市の多くが水没、ネット網はウイルスで壊滅し、国家は暴動や抗争で解体。そんな<近未来水上都市SF>が好みなら自信を持っておススメ。北極圏にある洋上巨大建築物クアヌーク。都市内で流れる謎の放送〈地図のない街〉。詳細、原因不明の死に至る病〈ブレイクス〉。街の最新の噂、北極熊とシャチを連れてやってきた〈オルカ使い〉。ナノマシン精神結合技術により動物と心を通わすナノボンダ―。原理主義者たちの襲撃でコミュニティが壊滅したとされる彼らの最後の生き残りが来てから、都市を揺るがす未曾有の変化が訪れる(続2020/11/29

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