出版社内容情報
20世紀初頭のパリ。少女シルヴィーは、厳格なブルジョワ家庭で育ちながらも自由を求めて反抗して生きる、ある少女と出会った。たがいに強く惹かれ合う二人の友愛は、永遠に続くはずだった――。1954年に執筆されるも、発表される事のなかった幻の小説を刊行。
内容説明
今から約100年前のパリ。9歳のシルヴィーは、アンドレが学校にやってきた日から、すぐに彼女に魅了された。教師への反抗的な姿勢や、美しい事柄に心を震わせて鳥肌が立つこと。そんなアンドレを見て、シルヴィーは密かに思う。彼女は「将来書物にその人生が記される天才少女の一人に違いない」と。二人は共に成長し、政治、正義、芸術、文学について何時間も語り合い、彼女たちだけの世界を築いていく。しかし、大学に入り、大人になるにつれて周囲から“離れがたき二人”と呼ばれていた友情にも避けることのできない終わりが近づき―。シモーヌ・ド・ボーヴォワールの親友エリザベット・ラコワン―ザザ―に捧げられて執筆されるも、生前は未発表だった小説が、当時の書簡や写真資料、養女のあとがきを交え、半世紀以上の時を経て刊行。
著者等紹介
ボーヴォワール,シモーヌ・ド[ボーヴォワール,シモーヌド] [Beauvoir,Simone de]
1908‐1986。フランスの作家・哲学者。ジャン=ポール・サルトルのパートナーでもあった。1949年に、『第二の性』を発表。フェミニズムの古典として読み継がれている。1954年には『レ・マンダラン』でゴンクール賞を受賞
関口涼子[セキグチリョウコ]
1970年東京生まれ、翻訳家、詩人、作家。フランス語と日本語で創作を行う。2012年にはフランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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