内容説明
本書は、このドナウ川に面した、あるいはそれに密接に関連した地域の歴史を「ドナウ・ヨーロッパ史」として記述するものである。この地域の歴史は、オーストリア史、ハプスブルク帝国史、チェコ史、スロヴァキア史、ハンガリー史などで積み上げられてきている。それらの成果をいかして通史としてまとめている。
目次
序章 ドナウ川の繋ぐ世界
第1章 ドナウ・ヨーロッパの形成
第2章 繁栄と危機
第3章 ハプスブルクとオスマン
第4章 ハプスブルク家支配の確立
第5章 「長い十九世紀」の分水嶺
第6章 二重制の時代
第7章 第一次世界大戦と国民国家の形成
第8章 第二次世界大戦と民主主義
第9章 冷戦の時代
第10章 新しいドナウ地域