賜物

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  • サイズ B6判/ページ数 612,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309709628
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

ベルリンに亡命した青年が、世界的な蝶の研究者である偉大な父への追憶を抱きつつ作家として自立するまで描く。祖国への思いを込めたナボコフ最後のロシア語小説を原典から初の邦訳。

内容説明

1984年、ベルリンに暮らす20代半ばの亡命ロシア青年フョードルは、最初の詩集を刊行したばかり。世界的な鱗翅類学者の父は1916年に中央アジアへの探検旅行に出かけたまま行方不明となり、美しき母と姉はパリに暮らす。彼自身の生活は貧窮を極めるが、プーシキンやゴーゴリといった偉大なロシア文学への献身が揺らぐことはない。父とともに蝶を追った別荘の思い出、亡命ロシア人サークルにおける文学談義、運命の女性との夜ごとのベルリン彷徨…。やがて彼は、芸術を二次的なものと考える進歩的思想家チェルヌィシェフスキーの評伝執筆に全力を傾けるようになる。

著者等紹介

ナボコフ,ウラジーミル[ナボコフ,ウラジーミル][Набоков,Владимир В.]
1899‐1977。サンクト・ペテルブルクの貴族の生まれ。ロシア革命後、1919年に一家で西側に亡命し、ケンブリッジ大学に学ぶ。その後、ベルリンで本格的な作家活動を開始し、長篇『ディフェンス』(30)などを発表するが、ナチス・ドイツから逃れるため1940年アメリカに移住。その後は、執筆言語を英語に切り替え、精緻な仕掛けに満ちた小説を書くバイリンガルの亡命作家として知られるようになる。多くの長篇や、短篇・評論・翻訳などを幅広く手がけ、20世紀を代表する作家として高い評価を得ている

沼野充義[ヌマノミツヨシ]
1954年東京生まれ。東京大学卒、ハーバード大学スラヴ語学文学科に学ぶ。現在、東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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starbro

175
世界文学全集完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11684481?sort=book_count&order=desc 第二十二弾(ゾロ目だにゃあ)Ⅱ-10です。本書は、亡命ロシア人作家の自伝的長編でした。【読メエロ部】としては、『賜物』ではなく『ロリータ』を収録して欲しかったです。 続いてⅡ-11へ。 https://www.kawade.co.jp/np/special/3677774465/ 本書で9月は読了です。2021/09/30

優希

90
幻想のような世界を漂っているようでした。亡命ロシア作家・ヒョードルが作家へと歩みの中で、文学への想いが垣間見えるようでした。途中で挟まれていく詩がとても美しい。重厚な物語の調べにのせて、芸術の花を開花させていく様子は、ナボコフの創作意欲と比例しているような気がします。理想と志がありとあらゆる場面から香るようでした。世界の美の全てを活写したような情緒を感じます。色彩感覚豊かで奥深い作品だと思います。2016/04/18

藤月はな(灯れ松明の火)

76
ナボコフが亡命し、作家となるまでの半自伝的小説。しかし、並べられているジョイスの『若い芸術家の肖像』と比べると多すぎる比喩と捻くれまくった文章による長文に苦戦し、分り難くかったです。しかし、「ロシア文学は日付は曖昧だが、年はちゃんと明記する」などのロシア文化の一端やナボコフ自身の色聴への言及、音律とエスプリを重視した言葉遊びもあり、その部分は興味深かったです。2017/09/12

やいっち

52
ナボコフ再読シリーズ(?)第五弾。沼野充義によるナボコフ最後のロシア語小説を原典から邦訳。翻訳には門外漢の吾輩でも言葉の魔術師の本を訳す労苦が感じられないわけがない。  9年前の一月後半、本書を初めて読んだ。思いっきり感激してた。以下は当時の感想というか興奮の弁:2025/02/03

燃えつきた棒

40
沼野先生の訳ではあるが、数多の文学的な技巧や趣向を散りばめた小説だとは思うが、メタよりもベタ、軽みよりも重さが好きな僕には合わなかった。 最初、100ページほど読んで、長く積読状態にしておいた。 もはや、何が書いてあったのかもほとんど忘れていたので、シーシュポスのごとく、粛々と振り出しへと戻った。 集中力に乏しく、興味が拡散していってしまう僕にはありがちなことだが、ひょっとしたら、物語の方もいささか駆動力を欠いていたのかも知れない。 (と、自らの無能を他人の所為にする、全く悪い癖だ!) 2022/01/05

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