マネーの支配者―経済危機に立ち向かう中央銀行総裁たちの闘い

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マネーの支配者―経済危機に立ち向かう中央銀行総裁たちの闘い

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  • サイズ B6判/ページ数 479p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152094469
  • NDC分類 338.4
  • Cコード C0033

出版社内容情報

世界のマネーの流れを操り、たった一言で株式市場を乱高下させる中央銀行総裁は、いわば「錬金術師」。ワシントン・ポスト紙の記者が、世界経済の危機と闘う彼らのあまりに人間臭い物語を追う。

内容説明

世界経済の運命は彼らの手に―。マネーの“蛇口”を意のままに操り、たった一言で株価を動かす中央銀行の総裁たち。驚くほどの巨大な権力を持つ彼らは、いわば現代社会の錬金術師だ。アメリカのベン・バーナンキ、EUのジャン・クロード・トリシェ、イギリスのマービン・キングは、経歴も思想もリーダーシップのスタイルもまったく異なる個性豊かな三人。前代未聞の金融危機の嵐が吹き荒れるなか、国内外からの苛烈な批判をかわして、大胆な決断を下し、ギリギリのところでピンチをしのいだ。その苦闘が、良くも悪くも今日の世界経済を形作ったのだ。米国を代表する経済記者が綴る、渾身のドキュメント。

目次

第1部 錬金術師の誕生―一六五六年から二〇〇六年まで(ヨハン・パルムストルヒと中央銀行の誕生;ロンバード街、統べよブリタニア、バジョットの格言 ほか)
第2部 パニック―二〇〇七年から二〇〇八年まで(三人の委員会;クリスマスまでには終わるだろう ほか)
第3部 ショックの余波―二〇〇九年から二〇一〇年まで(FRBの闘い;ギリシャ悲劇 ほか)
第4部 第二の波―二〇一一年から二〇一二年まで(チョッパー、トロイカ、ドーヴィルの密約;ヨーロッパの大統領 ほか)

著者等紹介

アーウィン,ニール[アーウィン,ニール] [Irwin,Neil]
ニューヨーク・タイムズ紙の経済担当記者。コロンビア・ビジネススクールでMBA取得。2014年1月までコラムニストを務めていたワシントン・ポスト紙では、2007年より5年間、連邦準備制度理事会の取材を担当

関美和[セキミワ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業。電通、スミス・バーニー勤務の後、ハーバード・ビジネススクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

向う岸

6
原題は『The Alchemists』。かつての錬金術師は卑金属から金を作り出そうとしていたが、現代では紙切れに「信用」を与えて価値ある通貨に変える。その信用が失われそうになったいわゆるリーマン・ショック、ギリシャを始めとする各国の破綻に立ち向かった中央銀行の奮闘を描いたドキュメント。失業率の上昇に経済の低成長、それに伴い極右勢力の台頭を許してしまうなどの危機も呼び起こしてしまったが、中央銀行の対策はおおむね評価できるものらしい。幸福を追求した結果、地獄に落とされるのが興味深い。笑い事じゃないけど。2014/05/29

DEE

5
経済にも疎く、用語もわかったやうなわからないような自分だけど、ときにアクロバティックで綱渡りのような政策や手法が、見えないところで行われていたんだということだけは分かった。 もしかしたらこの瞬間も… 未来は誰にも予想できず、その手を打てば、あるいは打たなければどうなるか、比較することはできないけど、選択の連続が今の世界経済を作りだしたことだけは事実。 良くも悪くも。2016/03/12

人生ゴルディアス

3
もう「危機後」の本が出るようになったのかと思った一冊。本書はあまり日本では見かけない、欧州の中央銀行家達に焦点が当てられている。話の軸が2010年からの欧州危機だからだ。ただ、これは単なる経済の話ではなく、本当はEUという一つの壮大で無謀だと思われた試みが存続するかどうかの話。そして、持ちこたえた。すごいと思う。それにしても、中央銀行家が国家の行く末を左右するほどになった現状を見ると、本書の邦訳はなるほどと思う。原題もきっと、どこから出てきたのかわからない凄まじい力を持った人達、という意味なのかも。2014/04/02

ぐりペンギン

2
リーマンショック時、FRBベン・バーナンキ、ECBジャン・クロード・トリシェ、イングランド銀行マービン・キング3人が当時どんな対応をしたのかについて書かれているドキュメンタリー。同じ危機に対して三者三様、それぞれ政治的事情や信念などもあって足並みを揃えた対応ができず、危機後の国や地域で回復に差が出たことがよく分かる。ごく一部日本や中国の中央銀行の話も出てくるが大半はFRB、ECB、イングランド銀行の話。やや冗長で間延びした文章で頁数も多いが殆ど知ることのできない中央銀行の仕事について知ることができる良書。2019/10/22

massn

1
中盤の細かい各国の金融政策ところは飛ばし読み。2023/07/14

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