出版社内容情報
「十分に発達した物理学はもはやSFと区別がつかない」のだろうか。最先鋭の物理学者たちがたどりついた多世界理論の魅力を、『エレガントな宇宙』のブライアン・グリーンが明かすニューヨーク・タイムズ・ベストセラー。
量子力学、超ひも理論、ランドスケープ宇宙、ホログラフィック理論……物理学の先端をそれぞれに切り拓いた、あるいはいま切り拓きつつある理論を各々突き詰めていくと、不思議なことに、必ずと言っていいほど「私たちのいる宇宙から見えないところに別の(多くの)宇宙がある」という結論が導かれる。現代はある意味で、「多宇宙の世紀」なのだ。これらの見えない宇宙を実験で確かめるすべは、今はまだない。しかし、これだけあちこちの科学者から報告される多宇宙=多世界=並行世界を、私たちはどう考えるべきか? 科学的な観測事実の裏付けのないものはやはり、物理研究の対象と見なすべきではないのか? いやむしろ、これだけ数学の確固たる裏付けをともなったものはリアルな、実在のものと考えるべきではないのか……『エレガントな宇宙』『宇宙を織りなすもの』で、普通の言葉で先端理論をわかりやすく解説すると定評のある、グリーン待望の本格的科学解説。
内容説明
先端物理を極める理論のなかにはなぜか必ず、「多宇宙」が現れる…科学研究の肝を巧みな比喩で余すところなく伝えるポピュラー・サイエンス。
目次
第7章 科学と多宇宙―推論、説明、予測
第8章 量子測定の多世界―量子多宇宙
第9章 ブラックホールとホログラム―ホログラフィック多宇宙
第10章 宇宙とコンピューターと数学の実在性―シミュレーション多宇宙と究極の多宇宙
第11章 探究の限界―多宇宙と未来
著者等紹介
グリーン,ブライアン[グリーン,ブライアン][Greene,Brian]
物理学者・超ひも理論研究者。ハーヴァード大学を卒業後、オックスフォード大学で博士号取得。現在コロンビア大学物理学・数学教授。研究の第一線で活躍しながら一般・専門向けの講演をひろくこなす、最先端物理を普通の言葉をもちいてわかりやすく解説することのできる数少ない物理学者のひとり。はじめての一般向け著書『エレガントな宇宙』は累計100万部以上の世界的ベストセラーに、第2作『宇宙を織りなすもの』も全米ベストセラーとなった
竹内薫[タケウチカオル]
1960年東京生。科学作家。1983年東京大学教養学部教養学科、1985年同理学部物理学科卒。マギル大学(カナダ)哲学科・物理学科修士課程を経て、1992年博士課程修了。Ph.D.(高エネルギー物理学専攻)。一般読者にもわかりやすく手に取りやすい先端科学の解説本には定評があり、近年ではテレビやラジオでも科学解説者として活躍中
大田直子[オオタナオコ]
翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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