見る―眼の誕生はわたしたちをどう変えたか

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  • サイズ B6判/ページ数 450p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152089991
  • NDC分類 491.374
  • Cコード C0045

内容説明

わたしたちはどうやってものを見ているのだろう。多くの哲学者や科学者がその謎に取り組んできた。眼の進化と意識、色覚や錯覚に隠された秘密、視覚の未来まで、眼と「見ること」のすべてを探る、眼とその進化の物語。

目次

プロローグ 若さと老い
第1章 感覚の共同体
第2章 視覚の化学
第3章 どのようにして眼は可能になるのか?
第4章 適応する眼
第5章 見ることと考えること
第6章 視覚の理論
第7章 視覚能力を授けられた神経質なシロモノ
第8章 色を見る
第9章 見えない色
第10章 眼が見るということ
エピローグ 見えないゴリラ

著者等紹介

イングス,サイモン[イングス,サイモン][Ings,Simon]
ロンドン在住のサイエンスライター、小説家。ときには自然写真家にもなる。「ニュー・サイエンティスト」、「ワイアード」、「デイズド&コンフューズド」といったさまざまな雑誌や、ラジオ放送などに記事を提供している

吉田利子[ヨシダトシコ]
翻訳家。東京教育大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨクト

15
装丁に一目惚れ。実に様々な視点から眼について考察した本だ。発生、進化、退化、化学、光学、色覚、意識。そしてまだまだ眼には謎が沢山ある。人間以外の生物の眼についても考えるとなると、未知の領域は更に拡がる。五感の中で最も頼っている視覚、眼と視神経は時に人を騙すが、限りない世界を僕たちに見せてくれる。そこには知るべき物語がある。わたしたちの眼は世界を探索し、世界は眼を通じてその姿を現わすのである。2013/11/30

ぽけっとももんが

10
わたしたちが見ているものは、本当に見ているままのものなのか。わたしの見ているこの青は、隣の誰かが見ている青と同じなのか。小さいころ不思議に思っていたことを、ちゃんと研究している人がいる、大昔から。カンブリア爆発と眼の誕生、色々な生き物のそれぞれの眼、わたしたちがいかにして「見て」いるのか。正直難しいところも多かったけれども、とても興味深い。死ぬ間際に見たものが網膜に焼き付いているという19世紀の発想は怖いけれども殺人の抑止力になりそうだ。いや、証拠隠滅されちゃうか。2022/03/20

tom

5
見るというのは脳の機能らしい。そこからいろいろなことが生じるということを、大昔の三葉虫やは虫類、昆虫その他の眼から説明したり、色の見え方の文化史的説明など、盛りだくさんの本。産まれたばかりの子どもがどのように「見る」ということを構成していくのかという説明は面白い。時代や文化によって色に対する認知が変わる(つまり見るものの色や種類も変わる)も面白い。見たいものしか見ないという人間に認知方法にはなるほどと思った。少々長尺過ぎるのが難。2012/05/02

まめなやつ【多摩市多摩センター整体マッサージ】

3
「私の見ている緑は、あなたの見ている緑と同じだろうか?」という疑問を持っている人が結構たくさんいることに安心した。「見る」という行為に後頚部の筋肉群は全く関与していないことも確認できた。なのになぜ眼精疲労で首が凝るのか不思議だ。眼筋の疲労を感じる脳の部位と首の疲労を感じる部位が近いのか?はたまた姿勢の問題か、いわゆるツボなのか?2015/09/27

らむだ

3
人間の眼・動物の眼、色覚や光の受容、文化的な眼の作用や、錯視など、様々な視点から眼や眼に関わることを考察した一冊。 専門的な話や少し難しい話なども含まれているが、基本的に易しい文章で語られているので、初学者でも充分読みこなせる内容になっている。2014/06/01

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