内容説明
金型工、刃物鍛冶、世界一の製品をつくる「現代の名工」等々、ものづくりに励む職人たちが手でつかみ、体で覚えた仕事への誇り―みずから施盤工として五〇年間働きつづけた著者だから聞けた職人たちの味わい深いことばに、詳しい解説と、町工場を撮りつづけてきた飯田鉄の写真を織り交ぜた名言集。巻末に著者とビートたけしとの対談を収録。
目次
第1章 楽しんでこそ仕事―働いて生きる(職人というのは、人の役に立つ仕事をする人間です―岩崎重義さん・刃物鍛冶;仕事が楽しいなんて、きれいごとだ―石井三男さん・歯科技工士 ほか)
第2章 魂の入ったものをつくる―プロの意気(腕のよしあしは仕方のないことだが、他人にかばってもらいながら―北村さん・機械部品製造;俺のこと、いやな野郎だと思ってただろう―植松幸三さん・金型工 ほか)
第3章 なによりも感性―技と知恵(刃物の切れ味を―あるベテラン施盤工;この技は指で覚えて、腕に貯金しておきなさい―濱中高一さん・金属へら絞り加工 ほか)
第4章 昼間夢みてますのや―それぞれのすがた(夜はぐったりと眠りこけて夢もみないけれど―柳井礼子さん・縫製;いつの日か、親が自慢してくれる息子になりたかった―石井三男さん・歯科技工士 ほか)
第5章 枠になって生き残る―したたかに、しなやかに(みなさん、伝統伝統って誉めちゃくれますがね―山崎甚五兵衛さん・鋳物師;鋳物というのは、工業技術の基本です。ところが―山下誠一さん・元鋳造技術者 ほか)
著者等紹介
小関智弘[コセキトモヒロ]
元施盤工・作家。1933年東京・大森生まれ。都立大附属工業高校を卒業後、1951年から2002年まで約50年間、施盤工として大田区の複数の町工場で働く。そのかたわら、1975年頃から、みずからの労働体験に根ざしたノンフィクションや小説の執筆をつづけている。おもな著書に、『大森界隈職人往来』(第8回日本ノンフィクション賞)、『職人学』(第4回日経BP Biz Tech図書賞)など。小説では、芥川賞、直木賞の候補にそれぞれ2度挙げられ、作品はNHKでドラマ化された。このほか、テレビ出演や、新聞・雑誌への寄稿、講演活動なども精神的に行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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