海外SFノヴェルズ
オリュンポス〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 510p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152088048
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

はるか未来の地球で、数千年にわたり、仕事も学問もせず、衣食住のあらゆることを自動機械の下僕たちに任せ、パーティーに明け暮れていた人類の生き方は、ある日、突然襲ってきた大流星雨とともに、大きく変わった。世界の謎を探るべく旅に出たハーマンとディーマンの冒険で、地球をめぐっていた小惑星が落ち、世界中の送電が停止され、自動機械の下僕は動かなくなり、これまで忠実な召使いとして働いていたヴォイニックスたちが人間を殺しはじめたのである。女主人アーダの住むアーディス・ホールに集う人々は、そこに滞在していたオデュッセウスの指導のもと、大きく変貌した世界の状況に対処すべく、独自の活動をはじめていた。だが、そこにも恐るべき敵が近づいてきつつあった…“ハイペリオン”シリーズで人気のシモンズが、ギリシア神話をめぐる物語をはじめ、シェイクスピア、シェリー、ブレイク、ブラウニングなどの戯曲や詩を織りこみつつ描く、トロイア戦争をめぐる壮大なSF巨篇。

著者等紹介

シモンズ,ダン[シモンズ,ダン][Simmons,Dan]
1948年生まれ。教鞭をとるかたわら創作をはじめ、トワイライト・ゾーン誌のコンテストで一席に入選した短篇「黄泉の川が逆流する」でデビュー。処女長篇『カーリーの歌』(1985)で世界幻想文学大賞を受賞、その後もSFやホラーのほか、元私立探偵ジョー・クルツを主人公としたハードボイルド『鋼』など、精力的に作品を発表している。ヒューゴー賞・ローカス賞を受賞した『ハイペリオン』(1989)にはじまる“ハイペリオン”シリーズは、英国SF協会賞・ローカス賞受賞作の『ハイペリオンの没落』(1990)と『エンディミオン』(1996)とローカス賞受賞作の『エンディミオンの覚醒』(1997)とで、四部作をなしており、多数の読者から圧倒的な支持を受けている

酒井昭伸[サカイアキノブ]
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わたなべよしお

26
長い長い物語でした。ずっと怒涛の展開が続いていましたが、ラストはいかにも平和なひと時になりました。これも面白かった。ハイペリオンシリーズは、読みながら泣きそうになった唯一のSFでした。その手の感動は今回はありませんでしたが、満足です。私はギリシアの古典もシェイクスピアもプルーストもまともに読んだことはありません。それでも十分、楽しめます。 2019/04/08

ぐうぐう

11
3つの世界、3つの時代、それぞれの存在、それぞれの価値観。別々の物語だったものが触れ合い、交錯し、ぶつかり、溶け合う。多くの謎が絡まり、ひとつとなっていく。それはもう、豪腕といってもいい力技なのだが、それこそがまた、ダン・シモンズを感じさせもする。この小説が、ただのSFとしてではなく、壮大な叙事詩の風格を漂わせているのは、ホメロスやシェイクスピア、プルーストなどの作品をその基盤としているからだ。テーマはむろんのこと、多くの引用、風刺、パロディが組み込まれている。(つづく)2014/05/10

4
とにかくマーンムートとオルフ、そしてディーマン。ハーマンははっきり言って全然好きになれん、99歳のじじいだろ? アーダは嫌いじゃないけど99歳のじじいと結婚する感性が全然わからないし、子供とかどうでもいい。ギリシャ神話やイリアスやらは、最初から全然興味なかったけど最後まで興味わかず。って愚痴ばっかのようだが、この作品自体は楽しめた。またSFが大丈夫になって、楽しい。2024/06/30

詩歌

4
終わらない。続く! 次々とスタトレファンがいることが明かされる(笑) 米SF読者は世界のディテールが細かい作品を好み、日本の読者は泣けて破天荒な話を好み、破綻さえ楽しむとの記述に納得。2014/05/12

roxy001960

3
とりあえず、一段落したけど、続きを書いてほしい。英語で読みたいと思ったけど、私の英語力では無理か…。註解がいいですね。パリの地名のひっかけは結構わかった。でも、セテボスって、ゲームのバイオハザードに出てくるボスキャラの一つに似てません??2016/07/22

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