内容説明
はるか未来の地球で、数千年にわたり、仕事も学問もせず、衣食住のあらゆることを自動機械の下僕たちに任せ、パーティーに明け暮れていた人類の生き方は、ある日、突然襲ってきた大流星雨とともに、大きく変わった。世界の謎を探るべく旅に出たハーマンとディーマンの冒険で、地球をめぐっていた小惑星が落ち、世界中の送電が停止され、自動機械の下僕は動かなくなり、これまで忠実な召使いとして働いていたヴォイニックスたちが人間を殺しはじめたのである。女主人アーダの住むアーディス・ホールに集う人々は、そこに滞在していたオデュッセウスの指導のもと、大きく変貌した世界の状況に対処すべく、独自の活動をはじめていた。だが、そこにも恐るべき敵が近づいてきつつあった…“ハイペリオン”シリーズで人気のシモンズが、ギリシア神話をめぐる物語をはじめ、シェイクスピア、シェリー、ブレイク、ブラウニングなどの戯曲や詩を織りこみつつ描く、トロイア戦争をめぐる壮大なSF巨篇。
著者等紹介
シモンズ,ダン[シモンズ,ダン][Simmons,Dan]
1948年生まれ。教鞭をとるかたわら創作をはじめ、トワイライト・ゾーン誌のコンテストで一席に入選した短篇「黄泉の川が逆流する」でデビュー。処女長篇『カーリーの歌』(1985)で世界幻想文学大賞を受賞、その後もSFやホラーのほか、元私立探偵ジョー・クルツを主人公としたハードボイルド『鋼』など、精力的に作品を発表している。ヒューゴー賞・ローカス賞を受賞した『ハイペリオン』(1989)にはじまる“ハイペリオン”シリーズは、英国SF協会賞・ローカス賞受賞作の『ハイペリオンの没落』(1990)と『エンディミオン』(1996)とローカス賞受賞作の『エンディミオンの覚醒』(1997)とで、四部作をなしており、多数の読者から圧倒的な支持を受けている
酒井昭伸[サカイアキノブ]
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わたなべよしお
ぐうぐう
優
詩歌
roxy001960