Hayakawa novels
再起

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  • サイズ B6判/ページ数 401p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152087799
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

障害レースの最高峰、チェルトナム・ゴールド・カップが行なわれる当日、元騎手の調査員シッド・ハレーは競馬場を訪れ、建設会社を経営する上院議員ジョニイ・エンストーン卿から仕事を依頼された。持ち馬が八百長に利用されている疑いがあるので、調べてほしいというのだ。彼は調教師のビル・バートンと騎手のヒュー・ウォーカーが怪しいという。ハレーは依頼を引き受けるが、その直後、競馬場の片隅でウォーカーの射殺死体が発見された。この日、ウォーカーとバートンが罵り合っているのを多くの人が目撃していた。そしてウォーカーは前夜、ハレーの留守番電話にメッセージを残していた。レースで八百長をするよう何者かに脅されていたらしく、「言うことをきかなければ殺す」と言われたという。やがてハレーは思わぬ経緯でウォーカーの父親から息子を殺した犯人を突き止めてほしいとの依頼を受ける。さらに知人から、ギャンブル法改正によって発生する不正についての調査も任される。こうしてハレーは三つの依頼を抱えることになった。そんな折、警察はバートンをウォーカー殺害容疑と八百長の疑いで逮捕する。彼は証拠不十分で釈放されるが、やがて事件が起きた。そのバートンが自宅で拳銃自殺をしたというのだ。どうしても彼が自殺したとは思えないハレーは、調査を進めていく。だが、卑劣な敵は、ハレーの最大の弱点である恋人のマリーナに照準を定め、魔手を伸ばしてきた!『大穴』『利腕』『敵手』に続き、不屈の男シッド・ハレー四たび登場!巨匠が六年の沈黙を破って放つ待望の競馬シリーズ最新作。

著者等紹介

フランシス,ディック[フランシス,ディック][Francis,Dick]
1920年、英国のウェールズ生まれ。障害競馬の騎手として第一線で活躍し、57年に引退。同年「サンデー・エクスプレス」紙に競馬記事を書き始めるとともに、自伝『女王陛下の騎手』を発表し、作家としてデビューした。MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞、CWA(英国推理作家協会)賞を何度も受賞している

北野寿美枝[キタノスミエ]
神戸市外国語大学英米学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

74
みづきさんのおすすめ本。 作者の事を知っているとやっぱりシド・ハーレーものは格別ですね。 後半の彼女に被害が及ぶあたりから素早い展開で面白い!。 そして軽いこんな感じも好き⇒「愛しているよ」耳もとにささやいた。 「いやらしいことをしたくて言っているだけでしょ」彼女は言った。「ちがう、本心だよ」それでも結局、私たちはいやらしいことをした。2025/03/07

おくちゃん

13
シッド・ハレー、どの作品もカッコいい!若い頃からディック・フランシスは気になってましたが、最近読み始めました。競馬やらないので若い頃は読むの躊躇してました。競馬関係ない!2020/10/18

ごへいもち

13
とにかく書いてくれたのがうれしい。とっておきのものをゆっくり味わうように読む…つもりだったけど。フランシスの中で好きな順位を考える時ヒーローの不屈の精神もだけどラブストーリーの部分が大きく占めている私なのでその点ではちょっと物足りなかった。勝手な愛読者。シッド・ハレーの恋人マリーナも出てくる話。そして特徴のある菊池光氏が亡くなられて最初の本で弟子の北野さんという女性の訳だったが違和感なし。菊池氏の訳は毀誉褒貶あるらしいが私はこの訳が日本の読者を惹き付けた一因だと思う2007/10/03

ほっそ

10
競馬の八百長、男女間の不倫、インターネットギャンブル、騎手が殺される殺人事件、その容疑者と思われる調教師の自殺??多数の調査を抱える主人公。決して屈しない主人公を追い詰めるために、敵はマリーナを襲撃し、主人公が、動揺する展開。読書の醍醐味を味わいました。2011/02/03

もえたく

9
「敵手」に続く競馬絡みの調査員シッドハレーシリーズ第4弾。八百長疑惑の調査を依頼されたシッド。その直後、疑惑の騎手が殺害される。真相を追ううち、シッドの恋人にも魔の手が。自分への身体的、心理的攻撃には絶対に屈しない男もこれには。最後の作品のシッドは少し丸くなった気もしますが、やはり面白い。義父のチャールズもいい味出してます。もう続きが読めないのが本当に残念です。2015/03/11

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