内容説明
最先端の科学をもってしても、いまだ解明されない匂いのメカニズム。この超難解な謎にとりくんだ一人の天才科学者がいた。彼の名はルカ・トゥリン―。グレープフルーツと熱い馬、汗まみれのマンゴー、真っ黒なゴムの花、スクランブルエッグにガソリン―若くして香水に魅せられたトゥリンは、どんなに複雑な香りでも即座に特徴をとらえ言葉に置きかえる。香水業界の化学者からも一目置かれるその特異な才能のおかげで、秘密主義の香水企業の研究室にも自由に出入りしはじめたトゥリンは、クリスチャン・ディオール、カルヴァン・クライン、ジヴァンシーなどの、大企業の内幕を覗きみるようになる。やがて、並外れた知性と能力をもとに、嗅覚のしくみを解く新理論を編み出すが…いま、世界じゅうに注目されている天才科学者の半生を追った衝撃のノンフィクション。
目次
第1部 創造(謎;創造;執筆;『ネイチャー』)
第2部 戦い(企業;インド;ロシア;終章)
著者等紹介
バール,チャンドラー[バール,チャンドラー][Burr,Chandler]
1963年シカゴ生まれ。『クリスチャン・サイエンス・モニター』紙の東南アジア編集局の記者としてマニラに駐在後、ジョンズ・ホプキンズ大学ポール・H・ニッツェ高等国際問題研究大学院にて国際経済学と日本研究で修士号を取得。現在は『アトランティック』、『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』、『ワシントン・ポスト』、『ロサンゼルス・タイムズ』などに寄稿するジャーナリストとして世界を飛び回っている。ニューヨーク在住
金子浩[カネコヒロシ]
1959年生まれ、翻訳家
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