内容説明
10歳の少女マルティーナをはじめとする4人の子どもたちは、年上の少年ミルコに誘われて、打ち捨てられた倉庫に集まった。そこで彼らが見たものは、数冊のポルノ雑誌とそれを見ながら股間に手を伸ばすミルコの姿。はっきりとはわからないながらも、マルティーナは太もものあいだに不思議なおののきを感じる。そして彼らの秘密の遊びがはじまった。少しこわくて、だけどすてきな遊び。おとなの目の届かないその場所で、お菓子を持ち寄り、裸で寝そべって、ときに雑誌の真似事をした。だが、その真似事は、歯止めのないまま次第にエスカレートし、ついには恐ろしい出来事が…。弱冠27歳の若手女性作家がみずみずしい感性で描きイタリア文学界を震撼させた、衝撃の問題作。
著者等紹介
ヴィンチ,シモーナ[ヴィンチ,シモーナ][Vinci,Simona]
1970年生まれ。1997年、27歳のときにイタリアで処女作である本書を発表。たちまちベストセラーとなり、イタリアの文学賞のひとつであるエルサ・モランテ賞の新人賞を受賞した。若手女性作家が書いた衝撃的な内容は、イタリア国外からも注目され、八カ国語に翻訳された。その後、現在まで四作の小説を発表している。ボローニャ近くのブドリオ在住
泉典子[イズミノリコ]
東京外国語大学イタリア語科卒、同大学院修士課程終了、イタリア文学翻訳家
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
5
あることが起こってしまってからの少年少女たちの点描から物語が始まり、そこから5か月前の彼等に飛ぶ。知らないからこそ残酷になり、知らないからこそ傷ついてしまう少年少女たちの心理描写が巧み。2013/06/24
くさてる
2
イタリアの下町の風情が残る町で、大人たちが知らないこどもたちだけの秘密基地が出来ました。最初、そこで行われていたのは他愛のないじゃれあいやちいさな秘密だったはずが…という物語。ふと思います。わたしたちはなぜ少女が傷つけられ、殺され、悲しむ物語に惹かれるのか。間違ってもそういう作品が規制されるべきではない(ある種の年齢制限は必要だと思いますが)と思いつつ、わたしはずっと考えます。なぜ「少女」は苦しまなければならないのか、と。痛々しい子の物語を読み終えて残った言葉は、それでした。2006/08/13
Gasse
1
トラウマ。2011/03/03
慧
0
★2009/10/13
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- 和書
- ジャカランダの樹




