内容説明
初めてのレッスンで鞭打たれた日から、私は教師Fのとりことなり、彼のいうことならなんでもきいた。バレエという芸術の高みを目指し、偉大なダンサーになるためなら、なにものをもいとわなかった。Fが厳しく辛辣な言葉を浴びせるのは、わたしが見こみのあるダンサーだからだ。鞭で罰せられたとき、わたしは自分が彼のものになった気がした。レッスンの後でFの個室に呼び出され、二人きりで過ごすたびに胸が高鳴った。だが、そんな特別な関係にある日突然、終わりがやって来た…。12歳の少女が、バレエ学校で知ったこと。カリスマ的なバレエ教師との狂おしい愛の日々を綴る衝撃のノンフィクション。新時代の『ロリータ』登場。
目次
プレリュード
第1章 身体は忘れない
第2章 パートナー
第3章 ソロ
コーダ
-
- 和書
- 会津恋い鷹