出版社内容情報
【目次】
内容説明
ダッチェスは弟ロビンとともにモンタナの大自然の中で次第に穏やかな生活を取り戻していく。銃の撃ち方や乗馬を習い、友人もできる。一方で、ヴィンセントはかたくなに救いの手を拒み、みずからを弁護しようとしない。彼の真意はどこにあるのか。姉弟ははたして幸せをつかめるのか―。二〇二三年度本屋大賞翻訳小説部門第一位に輝き、同年のミステリランキングで三冠を達成した、比類なき傑作ミステリ。このミステリーがすごい!2022海外編、2022年週刊文春ミステリーベスト10海外部門、ミステリが読みたい!2023年版海外篇、第1位。
著者等紹介
ウィタカー,クリス[ウィタカー,クリス] [Whitaker,Chris]
ロンドン生まれの作家。フィナンシャル・トレーダーを経て、2016年に『消えた子供 トールオークスの秘密』で作家デビューし、翌年の英国推理作家協会賞最優秀新人賞を受賞。2021年には『われら闇より天を見る』(本書)で英国推理作家協会賞最優秀長篇賞を受賞する
鈴木恵[スズキメグミ]
早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Lara
56
ハルの死後、考えるとこがあったのか、ダッチェスは周囲に反発ばかりてもなくなった。先行きが心配されたが、ロビン共に先が見えつつ、光明がさして来たか。ヴィンセント、ウォーク、更には、マーサ他登場人物は、問題ばかり抱えていた。それぞれに、新たな展開が訪れ、作品は終わったが、心に残るものとなりました。2025/12/17
Shun
28
出所したヴィンセントが保有する屋敷に近づく屈強で寡黙な男ダークは新たな災厄か。ダッチェスは母に近寄ってきた悪い男たちに一矢報いるべく標的の男が保有する店に夜間忍び入り、あろうことか放火してしまう。その結果は少女が想像して以上の悲劇を引き寄せ、ダッチェスは愛する弟ロビンと共に疎遠だった祖父の農場へと身を寄せることとなった。無法者としての矜持を持ちつつも大自然の中で初めて穏やかな心境を獲得しつつある姉弟だったが、そこへ過去が清算を求めるように忍び寄る。過去に縛られた大人たちと若き無法者の未来に光あらんことを。2025/11/30
とうき
5
原題の通り、立ち直れないように見える絶望から何度も立ち上がって希望を見出していく話で心に残る傑作だった。 細かい心の動きの表現がうまくて地の文で書かずにセリフや行動でも伝わってくるのが美しい。 ミステリのつもりで読むとちょっと違うのだが作品として本当に良かった。2025/12/13
で
2
すごくすごく良かった。すべてわかったうえで読み直したいので明日からまた上巻を読む。2025/12/04
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