出版社内容情報
22年前、美しい女子大生を殺したのは誰だったのか――ソウル警察庁凶悪捜査チームは再捜査を決定するがそこで見えてきた真実とは
内容説明
2022年、ソウル。新米刑事ジヘは捜査チーム班長の提案で、迷宮入りとなっていた22年前の殺人事件を再捜査することになる。証拠があるにもかかわらず犯人を挙げられずにいたこの事件の被害者は、女王のように美しい女子大生ソリム。彼女はなぜ殺されたのか?ジヘが奔走するいっぽうで、真犯人は息を潜めていた。ドストエフスキーの小説の一節をつぶやきながら―。ジャーナリストとして活躍した著者が放つ本格警察小説。
著者等紹介
チャンガンミョン[チャンガンミョン]
1975年、韓国・ソウル生まれ。新聞社の社会部に勤務した後、2011年に長篇『漂白』でハンギョレ文学賞を受賞し作家デビュー。『熱狂禁止、エヴァロード』(2014)で秀林文学賞、『コメント部隊』(2015)で済州四・三平和文学賞および今日の作家賞を、『朔日、あるいはあなたの世界の覚え方』(2015)で文学トンネ作家賞を受賞。文芸作家として第一線で活躍している
オファスン[オファスン]
東京都生、翻訳家
カンバンファ[カンバンファ]
岡山県倉敷市生、翻訳家、翻訳講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
azukinako
47
現代は「再捜査」だが、邦題が「罰と罪」になっているのは読んでいけば違和感はない。22年前の未解決殺人事件を追う特捜チームの刑事ジヘの章と犯人のモノローグの章が交互に出てくる。22年前には捜査の対象にもならなかった大学のドストエフスキー読書サークル。被害者がそのサークルのメンバーだということがわかり、当時のメンバーに話を聞きに行くところからやっと捜査が動き出す前半。ジヘの章はだんだんと犯人に近づいていく。ピリピリしてくる。下巻が楽しみ。2025/03/15
ばんだねいっぺい
23
なんか硬い印象の文章がつづき、あんまり回転したり燃えたりしないが、徐々に、真相へと近づいていく。ドストエフスキーなぁ。2025/01/26
ヘジン
11
監視カメラやDNAデータベースが充実していなかった2000年に起きた未解決殺人事件の再捜査(原題)に取り組むジヘ。地味で地道。わりと好き。捜査の章と、倫理・哲学に関しての持論を述べる犯人の独白の章が交互に出てくる。『罪と罰』は最近読んだ。他のドスト作品は未読。でも問題ない。『너에게 난, 나에게 넌』が出てきた。あの歌の時代かー。2025/03/17
スイ
8
感想は下巻で。2025/04/07
hibeQ
5
正直に これは面白いです! 割とゆっくり読んでましたが面白すぎて止まらなくなりました。 タイトルとドストエフスキーに完全に惹かれ、購入して実際に読むと、ドストエフスキーをあまり知らなくても、楽しめるんでは無いでしょうか? 今下を読み始めました、下も好印象です! 因みに面白すぎて極めて私的な超能力も購入しました。 そちらも読むのが楽しみです。2025/05/21