出版社内容情報
結婚を前にサラは実の親が誰か調べ始めた。それが恐怖の日々に繋がるとは知らず――
内容説明
カナダ南西部にある風光明媚な島、ヴァンクーヴァー島。家具修復の工房を営むサラは、6歳の娘と婚約者に囲まれ満たされた日々を送っていた。だが彼女は結婚を前に、かつて生まれたばかりの自分を養子に出した産みの親について調べはじめる。それが悪夢のような事件を招くとも知らず―美しい自然のなかでの狡猾で凶悪なサイコパスとの攻防を家族の人間模様にからめて描き、驚愕の結末を導く傑作ノンストップ・スリラー。
著者等紹介
スティーヴンス,シェヴィー[スティーヴンス,シェヴィー][Stevens,Chevy]
カナダ南西岸のヴァンクーヴァー・アイランドに育つ。販売員として働いたのち、公認不動産業者となる。売家の内覧会のあいだに想像したシナリオをもとに、デビュー作『扉は今も閉ざされて』を書きはじめた。半年後、仕事を辞め執筆に専念して書きあげた同書は、2010年に刊行されるやインターナショナル・スリラー・ライターズ・インクが選ぶ2011年スリラー・アウォード新人賞部門を受賞するなど、絶賛を浴びベストセラーとなった
小田川佳子[オダガワヨシコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キムチ
43
ストーリーは王道を行くサイコサスペンス・・だけどね、ヒロインが性に合わない。こういった類のお・ん・なは大嫌いなんです(笑)スルーしたら良い事を持って廻って大袈裟に騒ぎ立てる。穿らなくてもいいことを被害者根性むき出してしこしこつつきまわる。正直、苛ついて、限界を超えて、キレキレに速読してしまった次第。ジョン、そして○○の展開は如何にもの劇画チック。話は別だけれど、裏表紙にある筆者のお美しい事!自作を映画化して、脇役の女優さんにもなれそう。2018/03/06
ラス太
3
登場人物たちがみんな主人公にストレスを与える嫌な奴ということで、読みながらこちらもフラストレーションが貯まる。あと、この精神科医に相談しながら話が進むという手法も単に話が冗長になっただけではという感想。決してつまらないわけではないのだが、あまり好きになれなかった。60点。2013/12/09
akomugi
2
ミステリーはともかく、この主人公とは友達になれないな…という思いが読み進むにしたがって高じてしまいました。格言好きの男も好きになれない。なんつーか、粋な人がいない世界。でもフレンチブルドッグのムースちゃんにまつわる描写は好きでした。落ち込んだ時は犬の頭を抱きしめるに限るよね。ムースちゃんの無事だけ祈りながら読み終えましたよ。2013/12/09
さ ぼ
2
たまにはこういうシンプルなサスペンスもいいもの。人間関係は複雑に絡み合ったりしないし、語り手が嘘をついているのではなどといちいち疑わなくていいし。それとも疑うべきだろうか。次回作で確かめるとする。この書き方だと、全部妄想でしたーっていうのもありだよね!...ないか。2013/07/10
ほのだ
2
ジョンが哀れに感じた。当然の報いかもしれないが、家族を切望していた人のように感じるので、悲しかった。2013/06/16